

このページでは、インナーチャイルドカードの読み方が分からないあなたのために、出来るだけ分かりやすく、また私自身が実際に遭遇した出来事を物語のような形でお届けしています。

自分でカードが読めるようになりたい。お仕事にインナーチャイルドカードを活用していきたい。と考えている、特に初心者の方に向けた内容になっていますので、是非参考にしてくださいね。

<シンデレラ:休みたいのに休めない>
私たちは、自分の本心を分かっているようで、案外わかっていなかったりしますよね。私のところに来られた中学の国語の先生フユコさんもそんなお一人でした。
「仕事はやり甲斐があって好きだし、夫も優しいし、中学生の息子もいい子だし、特に何と言って不満はないんです。でも、何かモヤモヤしてスッキリしないんですよね」と固い疲れた表情で言われました。
その思いを念じながらカードをシャッフルして頂きました。私はカードを扇形に並べて、フユコさんにカードを1枚引いて頂きました。

<木の色が気持ち悪い>
フユコさんは、引かれたカード「大アルカナ18:シンデレラ」のカードをじっと眺めておられました。

「なんだか暗いカードですね。それに木が気持ち悪いし怖いです」と言われました。
「木のどんなところが怖いですか?」と私はお尋ねしました。
「色が気持ち悪いです。こんな木の色ありえないし!」
「木の色が気味悪く感じられるのですね。他にこのカードで気になるところはありませんか?」
「いえ、特にないです。私には木の色がとても気持ち悪いです」
フユコさんは少女にもドレスにも全く関心を示されませんでした。
<木は茶色で描かれるべきでしょ?>
「この木の色は本当に絶対にありえない色ですか?」と私はフユコさんに再度お尋ねしました。
フユコさんはしばらく考え、こう言われました。
「絶対にありえない色ではないかも知れないけれど、でも、木は茶色で描かれるべきでしょ?」
「それは誰が決めたことですか?」
「誰ってことはないけれど、普通は茶色でしょ? 茶色じゃないと違和感がするわ」
私は、フユコさんがとても真面目な方だと感じました。また、『木は茶色であるべき』のように、「いい先生であるべき」「いい妻、母であるべき」という考え方の傾向を感じたのです。いつも「~であるべき」という自分の考えに忠実であろうと一生懸命ではないのか? そんなご自分に疲れておられるのではないかと感じたのです。
<休みたいのに休めない>
私がそのように感じたことをお伝えすると、フユコさんの頬がピクピク震えだし、目から涙がこぼれ落ちたのでした。
「仕事は好きだし生徒は可愛いし、それに家庭も大切にしたいんです。でも、そうしようとすると、自分の時間がなくなるのはもちろん、眠る時間さえ削らなくてはいけないんです」
「そうだったんですね」
「もうクタクタで何もしたくないです。ただただ眠っていたいです。でも、そんなふうに怠け心に負ける自分もイヤなんです」
「疲れたら休むのは自然なことではありませんか?」
「わかっていますよ! 休みたいです! でも、休めないんです。仕事もあるし、家事もあるし」
「休みたいというのがフユコさんの心の声ではありませんか?」
「私、休みたいと思う自分が許せないのです。でも、本当はクタクタで休みたかった。だからモヤモヤしてスッキリできなかったのですね」
「そうですね、フユコさん」
「疲れたら休むというごく自然なことさえ、『~べき』という考えに抑えつけられてできなかったんですね……」
そう言ってフユコさんはホッとした表情をされました。
<木が本心を明らかにしてくれた>
「シンデレラ」のカードに描かれた木は、ハシバミの木で、シンデレラの生母の化身、助力者を表す命の木なのです。ハシバミの木を照らす月は、生き生きしたイマジネーション、幻想、憧れ、願望、感情を表し、私たちを癒やし、慈しむ存在です。

私たちは自分の本心をわかっているようで、本当は案外わかっていないようです。「シンデレラ」のカードの木が、フユコさんの助力者となって、彼女の本心を明らかにしてくれたのでした。

以上、インナーチャイルドカード「大アルカナ18:シンデレラ」の物語でした。インナーチャイルドカードの各カードの意味や解釈を知りたい時は、「インナーチャイルドカード物語」をご覧下さい。講師と一緒にもっと深く学びたい時は「村川久夢インナーチャイルドカードセラピー講座」にお越し下さい。講座については下記ボタンを押して案内ページをご覧下さい。

<インナーチャイルドカード物語:大アルカナ>
「インナーチャイルドカード物語」は、カードの意味、タロットやおとぎ話との関係、セッションの様子などを描いた物語集(リンク集)です。カードを引いた人が、引いたカードをキッカケに自分の人生を切り開くドラマを描いています。お読みになりたいカードのリンクをクリックして下さい。
【大アルカナ0:赤ずきん】
*【赤ずきん】恐れることはない自分の信じた道を行こう!
【大アルカナ1:アラジンと魔法のランプ】
*【アラジンと魔法のランプ】どんな一歩なら踏み出せますか?
*【アラジンと魔法のランプ】アラジンを英雄にしたのは錬金術だった!
【大アルカナ2:困難から救う妖精】
*【困難から救う妖精】もしも魔法が使えたら
【大アルカナ3:マザーグース】
*【マザーグース】愛の卵
【大アルカナ4:裸の王様】
*【裸の王様】~見えないものが見えるようなフリをしない~
【大アルカナ5:魔法使い】
*【魔法使い】「そうだったのか!」と自分で納得できるとスッキリできる
【大アルカナ6:ヘンゼルとグレーテル】
*【ヘンゼルとグレーテル】いつも我慢しているあなたへ
【大アルカナ7:ピーターパン】
*【ピーターパン】あなたの魂を乗せた船は何を目指していますか?
【大アルカナ8:美女と野獣】
*【美女と野獣】愛は心を開き素直になった時に手に入る
【大アルカナ9:白雪姫】
*【白雪姫】「これが正解!」ってないんだ!
【大アルカナ10:不思議の国のアリス】
*【不思議の国のアリス】いい子の殻を破り自分の人生を生きよう
【大アルカナ11:ミダス王と金の手】
*【ミダス王と金の手】~正義って何かしら~
【大アルカナ12:ジャックと豆の木】
*【ジャックと豆の木】手放すことによって救われる!
【大アルカナ13:眠れる森の美女】
*【眠れる森の美女】死んだように眠る
【大アルカナ14:守護天使】
*【守護天使】~好きか嫌いか?白黒思考の克服~
【大アルカナ15:大きな悪いオオカミ】
*【大きな悪いオオカミ】あなたの恐れ、疑い、 乱れた心を、両手を開いて抱きしめてあげなさい~
*【大きな悪いオオカミ】心の闇を抱きしめて生きる
【大アルカナ16:ラプンツェル】
*【ラプンツェル】~過去のしがらみを断ち切る時~
【大アルカナ17:星に願いを】
*【星に願いを】誰と結婚しても先のことはわからない
【大アルカナ18:シンデレラ】
*【シンデレラ】休みたいのに休めない
【大アルカナ19:黄色いレンガ道】
*【黄色いレンガ道】探しているものはあなたの中にすでにある
【大アルカナ20:3匹の子豚】
*【三匹の子豚】人生のターニングポイントで出るカード
【大アルカナ21:地球の子ども】
*【地球の子ども】魂の旅の終わりと始まり
※小アルカナ、コートカード、テーマ学習の物語は村川久夢ホームページ「インナーチャイルドカード物語」をご覧下さい。

<自分でもカードが読めるようになりたいあなたへ!>

「村川久夢インナーチャイルドカードセラピー講座」は、レッスン内容も資料もわかりやすく、「心が癒やされる!」と好評を頂いています。
講座でインナーチャイルドカード一枚一枚について学ぶことで、自分の心を癒やすことができます。自分を癒やすことが、セラピストとして、人を癒やしたいと思う原動力になります。
あなたも講座を受けてみませんか?講座については下記ボタンを押して、案内ページをご覧下さい。体験レッスンもご用意しています。