

このページでは、インナーチャイルドカードの読み方が分からないあなたのために、出来るだけ分かりやすく、また私自身が実際に遭遇した出来事を物語のような形でお届けしています。

自分でカードが読めるようになりたい。お仕事にインナーチャイルドカードを活用していきたい。と考えている、特に初心者の方に向けた内容になっていますので、是非参考にしてくださいね。

<星に願いを:誰と結婚しても先のことはわからない>

私、迷っているんです。
私はA君と付き合っていて、彼がとても好きなんだけれど、A君は経済力がなくて、バイトをいくつも掛け持ちして、やっと食いつないでいるんです。自分が生きていくのがやっとで、私を養う余裕なんてないんです。
そんな時、一流企業に務めるBさんに、付き合って欲しいと言われたんです。私さえ良かったら、結婚したいとも言ってくれるんです。Bさんは悪い人じゃないし、嫌いじゃないけれど……。
私は会社務めをしているけれど、身体も弱いし、結婚して専業主婦になるのが夢なんです。それに私の両親は、私が小さい頃に離婚して、私は母に引き取られ、貧しい家庭で育ちました。だから、もう貧乏は絶対いやなんです。
A君は好きだけれど、また貧乏な生活をするのはイヤだし、だからと言って、Bさんを好きになれるかどうかも、自信がないんです。
<あなたの願いはなんですか?>
A君とBさんの間で心が揺れていた時、「インナーチャイルドカードセラピー」という小さな看板が目に入りました。「心のやすらぎ」とも書かれていて、なんだか占いみたいです。一度、占ってもらおうと思い、サロンに入りました。

「インナーチャイルドカードセラピーは、タロットから生まれたカードを使う心理セラピーです。占いではありませんが、いいですか?」とセラピストさんが言いました。
私は、もうA君とBさんのことで頭がいっぱいで、すがるような気持ちでセラピストさんに、鑑定してくれるように頼みました。セラピストさんが、扇形に並べたカードから、私は1枚カードを引きました。星がキレイなカードでした。

「このカードを見て、どんなことが心に浮かびましたか?」と彼女が私に尋ねました。
「え? 私が言うんですか?」と私は少し戸惑いました。「どちらの人を選んだら良いかを星が教えてくれたらいいなと思います」と私は答えました。
「星に教えてもらって、どちらかの人を選んで、それからあなたはどうしたいのですか? あなたの願いは何ですか?」とセラピストさんがまた私に尋ねました。
私は、ちょっとイライラして、「私はカードにどちらかの人を選んだらいいか教えて欲しいだけなんです」と言いました。
<これからの人生をどう生きたいか?>
セラピストさんはあいかわらず穏やかに、「そう思うのですね」と言って、続けてこう言いました。
「このカードにはこんな意味があるんです。『星に願いをかけ祈ってください。祈らずにはいられない衝動に駆られることは、神秘的で魔法のようなものです。星に願いをかけ祈ることが、心の奥底にあって、まだ具体的にはなっていない、秘められたヴィジョンや希望を気づかせてくれるのです』

今、表面に見えているのは、A君かBさんかという問題ですが、あなた自身はこれからの人生を、どのように生きたいのですか?あなた自身の未来の生活を、A君か?Bさんか?というように、誰か人に委ねるのですか?」
<誰と結婚しても先のことはわからない>
「私は身体が弱くて……」と言いかけてハッとしました。確かに自分の人生なのに、結婚する人に養ってもらうことが、当然のように感じている自分に、気がついたのです。
「クライアントさん、私の夫は一級建築士でした。生活は安定していました。私は専業主婦で家事や自分の趣味を生きがいにして生きていました。でも、ある時、夫は突然に死んでしまったのです。私は経済力も生活力もないまま、私は一人になってしまいました。
誰と結婚しても先のことはわかりません。配偶者が自分より後に死ぬとは限りませんよ。一流企業に務めていても、何があるかわかりません。愛情が永遠でないこともあります。だから、自分がどう生きたいかという、未来像をしっかり持っていることが大切ではありませんか?」
セラピストさんは、穏やかに淡々と話してくれました。
<自分の人生を人に委ねるのか?>
小さい頃から、貧しくて、お金があることが一番大事だと思って、生きてきた自分の姿が浮かび上がりました。お金、安定、それは大切なことだけど、それだけで生きていくのは寂しく悲しい。もう一度、本当に自分がこれからどう生きたいのかを考えてみようと思いました。
いきなり私に経済力がつくわけでも、生きがいが見つかるわけでもないけれど、もっと自分の心がやってみたいと思うことをしようと思いました。私が、そのことをセラピストさんに話すと、セラピストさんは、あいかわらず穏やかに淡々とこう言いました。
「自分の人生を人に委ねたらだめですよ。まして、カードに決めてもらおうなんて、思ったらだめです。カードに未来を教えてもらうのではなく、カードを使って自分の未来を自分で作り上げるんです」
「そうだ!」と思いました。「カードに未来を教えてもらうのではなく、カードを使って自分の未来を自分で作り上げる」という言葉に、本当に心打たれました。

私が、自分の未来を夢中で創り上げていれば、私にとって必要な人が、A君なのかBさんなのか、自然にわかると思えてきたのでした。

以上、インナーチャイルドカード「大アルカナ17:星に願いを」の物語でした。インナーチャイルドカードの各カードの意味や解釈を知りたい時は、「インナーチャイルドカード物語」をご覧下さい。講師と一緒にもっと深く学びたい時は「村川久夢インナーチャイルドカードセラピー講座」にお越し下さい。講座については下記ボタンを押して、案内ページをご覧下さい。

<インナーチャイルドカード物語:大アルカナ>
「インナーチャイルドカード物語」は、カードの意味、タロットやおとぎ話との関係、セッションの様子などを描いた物語集(リンク集)です。カードを引いた人が、引いたカードをキッカケに自分の人生を切り開くドラマを描いています。お読みになりたいカードのリンクをクリックして下さい。
【大アルカナ0:赤ずきん】
*【赤ずきん】恐れることはない自分の信じた道を行こう!
【大アルカナ1:アラジンと魔法のランプ】
*【アラジンと魔法のランプ】どんな一歩なら踏み出せますか?
*【アラジンと魔法のランプ】アラジンを英雄にしたのは錬金術だった!
【大アルカナ2:困難から救う妖精】
*【困難から救う妖精】もしも魔法が使えたら
【大アルカナ3:マザーグース】
*【マザーグース】愛の卵
【大アルカナ4:裸の王様】
*【裸の王様】~見えないものが見えるようなフリをしない~
【大アルカナ5:魔法使い】
*【魔法使い】「そうだったのか!」と自分で納得できるとスッキリできる
【大アルカナ6:ヘンゼルとグレーテル】
*【ヘンゼルとグレーテル】いつも我慢しているあなたへ
【大アルカナ7:ピーターパン】
*【ピーターパン】あなたの魂を乗せた船は何を目指していますか?
【大アルカナ8:美女と野獣】
*【美女と野獣】愛は心を開き素直になった時に手に入る
【大アルカナ9:白雪姫】
*【白雪姫】「これが正解!」ってないんだ!
【大アルカナ10:不思議の国のアリス】
*【不思議の国のアリス】いい子の殻を破り自分の人生を生きよう
【大アルカナ11:ミダス王と金の手】
*【ミダス王と金の手】~正義って何かしら~
【大アルカナ12:ジャックと豆の木】
*【ジャックと豆の木】手放すことによって救われる!
【大アルカナ13:眠れる森の美女】
*【眠れる森の美女】死んだように眠る
【大アルカナ14:守護天使】
*【守護天使】~好きか嫌いか?白黒思考の克服~
【大アルカナ15:大きな悪いオオカミ】
*【大きな悪いオオカミ】あなたの恐れ、疑い、 乱れた心を、両手を開いて抱きしめてあげなさい~
*【大きな悪いオオカミ】心の闇を抱きしめて生きる
【大アルカナ16:ラプンツェル】
*【ラプンツェル】~過去のしがらみを断ち切る時~
【大アルカナ17:星に願いを】
*【星に願いを】誰と結婚しても先のことはわからない
【大アルカナ18:シンデレラ】
*【シンデレラ】休みたいのに休めない
【大アルカナ19:黄色いレンガ道】
*【黄色いレンガ道】探しているものはあなたの中にすでにある
【大アルカナ20:3匹の子豚】
*【三匹の子豚】人生のターニングポイントで出るカード
【大アルカナ21:地球の子ども】
*【地球の子ども】魂の旅の終わりと始まり
※小アルカナ、コートカード、テーマ学習の物語は村川久夢ホームページ「インナーチャイルドカード物語」をご覧下さい。

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