【大アルカナ13：眠れる森の美女】死んだように眠る

このページでは、インナーチャイルドカードの読み方が分からないあなたのために、出来るだけ分かりやすく、また私自身が実際に遭遇した出来事を物語のような形でお届けしています。

自分でカードが読めるようになりたい。お仕事にインナーチャイルドカードを活用していきたい。と考えている、特に初心者の方に向けた内容になっていますので、是非参考にしてくださいね。

＜眠れる森の美女：死んだように眠る＞　

インナーチャイルドカード「大アルカナ13」は、「眠れる森の美女」です。

このカードでは「死んだように眠る」という表現があるように、眠りを短い死と捉えています。夜は死んだように眠り夜明けとともに人は生まれ変わり再生されるのです。タロットでは「死神」に当たる「眠れる森の美女」のカードの意味を考えます。

＜昏々と眠り続けた＞

「眠れる森の美女」のカードを見ると、鬱を患って、眠ってばかりだった頃の自分を思い出します。私が鬱を発病し長期休暇を取った時、私は死んだように昏々と眠り続けました。眠っても眠っても眠く、食事もせず、ひたすら眠っていました。身も心もボロボロになっていたのでしょう。

その頃、「鬱は心の風邪」と言われていました。でも、鬱は風邪のように簡単に治ってくれませんでした。1ヶ月の長期休暇が過ぎても、私の鬱はなかなか良くなりませんでした。一日中うとうと眠ってばかりいる自分にジリジリ焦りと苛立ちを感じていました。

結局、長期休暇が切れた後は、1年間休職することになりました。休職中は復職に向けて何かしていないと休んでいる罪悪感に押しつぶされそうでした。

＜死んだように眠る＞

でも、今振り返ると、あの頃の私に必要だったことは、何も考えずに死んだように眠って、心から休息することだったと思います。

インナーチャイルドカード「大アルカナ13：眠れる森の美女」には、次のような意味があります。

「死んだように眠る」という表現があるように、夜は死んだように眠り、夜明けとともに人は生まれ変わり、人は再生されるのです。

短い死とも言える夜毎の眠りは、昨日の失敗を忘れ、明日チャレンジするために休息するチャンスの時であることを忘れないで下さい。

鬱を患ってボロボロだった私は、朝も昼も夜も一日中眠っていました。でも、あの頃の私は、まさしく眠りの中に死んで、鬱という死から甦る時に備えていたのです。死に例えることが出来るほど何もかも忘れて眠り、そうして初めて鬱の闇から抜け出し、再生することが出来たのです。

＜死を経て再生する希望＞

インナーチャイルドカードセラピーの創始者イーシャ・ラーナーさんはインナーチャイルドカードの解説書で以下のように述べられています。

古いあなたは、新しいあなたのために死ななければなりません。過去の自分に固執していては、新しい生を得られないのです。人生のなかで成長する段階のひとつひとつで、小さな「死」が起こっているのです。死を経て再生する希望を失わないで下さい。

「死を経て再生する希望」、「眠れる森の美女」のカードには、このような意味が込められているのです。

以上、インナーチャイルドカード「大アルカナ13：眠れる森の美女」の物語でした。インナーチャイルドカードの各カードの意味や解釈を知りたい時は、「インナーチャイルドカード物語」をご覧下さい。講師と一緒にもっと深く学びたい時は「村川久夢インナーチャイルドカードセラピー講座」にお越し下さい。講座については下記ボタンを押して、案内ページをご覧下さい。　

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