1章2項

(2)運動は嫌い、体力もないという制限をはずしたらヨガで健康&スリムに

 

「50代になってから、体力が衰えたんか、

すぐに疲れてしまうわ~」

「更年期障害の症状が辛いねんな…」

「膝や腰が痛いねん…」

「老眼がどんどん進んで、細かい文字が

見えにくうなってな…」

「若い頃と違って、食べ過ぎたわけでも

ないのにすぐ太ってしまうし…」

 

同年代の友人から、

よくこんな声を聞きます。

あなたも多かれ少なかれ、こんな風に

衰えを感じているかもしれませんね。

 

50才のとき、私はこれらの症状を

すべて抱えており

「年のせい、もうどうにもならない」

と諦めていました。

でも、今は思うんですよね。

 

「ちょっと待って50才の私。

それって本当なの?」と。

 

 

<うつと肥満に悩んだ日々>

 

うつ病の急性期が過ぎ、

40代も終わりを迎えた頃、

うつ以外にも私を悩ませ始めた

ことがありました。それは肥満でした。

 

引きこもりによる極度の運動不足、

抗うつ剤による副作用、過食等から、

私は深刻な肥満に

陥ってしまったのです。

 

一般的な人でもダイエットは難しいもの。

ましてメンタルをわずらっていると、

心身の状態が不安定で、

運動を継続することが難しいのです。

また、うつ病患者は、

抗うつ剤等の影響で代謝が低下し、

過食傾向にあるので、減量するのは

至難の技なのです。

 

 

<過食に逃げて>

 

私が長引くうつに悩み、

なかなかダイエットできずにいた時、

青天の霹靂と言える出来事が

起こりました。

夫が旅先で急逝したのです。

 

夫の死の打撃で、私のうつは急激に

悪化してしまったのです。

当時、まだ教員として働いていた私は、

うつ病を抱えてやっとの思いで勤務を

続けていました。うつを患いながら

勤務を続けることは本当に大変でした。

 

そこへ、夫の死という大きなダメージが

加わりました。終わりの見えない

トンネルの中にいるような、

本当につらい日々でした。

 

そのつらさを忘れるために、

私は過食に走りました。

体重は恐ろしい勢いで増加しました。

結局、うつの悪化で勤務を

続けることが困難になり、

私はやむなく辞職することになりました。

 

 

<行動に移すのに1年かかった>

 

悪化したうつ病と太った身体を抱えて、

私はやけになっていました。

私はそんな自分が

ほとほと嫌になりました。

そんな時、

「ヨガは身体だけでなく、

精神面にも効果がある」と誰かが

言っていたことを思い出しました。

私は偶然、自宅の近くに

ヨガ教室があることを知りました。

 

「ヨガを習ってみようかな……」

と思いつつ、私はなかなか実行に

移せませんでした。家に引きこもり、

ネット仲間と群れる生活に慣れ、

惰性に流されていたのです。

典型的なネット依存だったのですね。

 

ある日、親身に診察して下さっていた

主治医である院長先生に

厳しく注意されました。

「依存は薬では直らないよ。

自分で治す気がないなら、

クリニックに来なくてもいいよ」と。

私は院長先生の言葉でやっと目が覚め

何か新しいことを始めて、

 

ネットに依存する生活から

立ち直ろうと決意したのです。

 

結局、徒歩5分ほどで行ける

その教室に実際に足を運ぶまで、

1年近くかかってしまいました。

 

 

<身体を動かす快さの虜になった>

 

私は、そのヨガ教室で

体験レッスンを受けました。

その時、身体を動かすことが

とても快く感じました。

レッスンはハードでしたが、

「快さ」を体感することができたのです。

私は思い切って、

ヨガ教室に入会しました。

 

それからは毎回、レッスンが終わると

爽快で、とても健康的な空腹感を

覚えるようになりました。

夜になると心地よい眠気がやって来ました。

熟睡できるようになり、

翌朝気持よく目覚めました。

ヨガが生活にリズムを与えてくれたのです。

私はヨガの虜になりました。

 

 

<意外にも私には体力があった>

 

実は、私にとって運動は

苦手中の苦手なんです。

しかも、当時の私は長い

引きこもり生活のため体力もなく、

教室に入った頃は、自宅から教室まで

5分歩くだけで息が切れました。

身体はとても硬く、

しかもかなり太っていました。

今だから告白できますが、

入るトレーニングウエアがないほど

太っていました。

でも、教室に通うことは楽しみでした。

 

ヨガ教室に通い始めて

3ヶ月ほど経つと、私は周囲が驚くほど

明るく元気になりました。

体重も標準的な体重に

近くなりました。

ヨガで身体を動かす快さに

夢中になっている内に、

自然に体力がついたのです。

 

また身体が元気になると、

自然に気持ちも明るくなりました。

文字通り身も心も軽くなったのです。

 

ヨガを始めたのは51才の時でした。

熱心に教えて下さったヨガの先生も、

私の変化に驚かれていました。

50代でも鍛えれば、

まだまだ体力は伸びるのですね。

教室には60代、70代の

生徒さんもおられ、

ヨガを楽しんでおられました。

 

 

<私は変われる>

 

ヨガ教室に通い始めて1年経った頃、

レッスン中に不思議な経験をしました。

 

ヨガは筋肉を芯から伸ばします。

また、胸を大きく開いて伸ばします。

これがとても気持ちが良いのです。

どのポーズをしている時だったのかは

忘れてしまいましたが、

「気持ちがいいな~」と体感していると、

「私は変れるんだ~!」

と自分の内側から声が聞こえました。

 

当時、私はまだ自分が本当にしたいことに

気づいていませんでした。でも、

「今の自分が出来ることを一生懸命に

やっていたら、自分の道が見えてくる」

と信じていました。

 

なので、「私は変われる」

と心の内側から思えたことが、

とても嬉しかったことを覚えています。

 

そうなんです、人は変われるんです!

自分の心の声に耳を澄ませば、きっと

「私は変われるんだ~」という声が

聞こえてくると思います。

 

 

   *ヨガ練習中の村川久夢

 

 

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