【大アルカナ２：困難から救う妖精】～もしも魔法が使えたら～

　

　

　

＜自分が本当に何をしたいのかがわからない＞

ある時、インナーチャイルドカードセラピーのセッションに来られたミエコさんは、こう言われました。

　　　

「私、自分が本当に何をしたいのかがわからないのです……。今の生活に特別不満はないけれど、自分が本当にしたいことがわからない。そのまま年をとるのが怖い……」

　

私はカードをシャッフルし、扇型に並べました。

　

　

　

＜もしも魔法が使えたら？＞

　

ミエコさんにカードを引いてもらうと、「大アルカナ２：困難から救う妖精」のカードが 出ました。　

　　　　

「綺麗なカードですね～！　この可愛い魔法使いみたいに、魔法が使えたらいいな～！」とミエコさんは目を輝かせて言いました。私はミエコさんにこう尋ねました。

　

「もしも魔法が使えたら何がしたいですか？」

　

 「そうですね、ゆっくり眠りたいです」

「それから？」

「そうね、◯◯ホテルのアフタヌーンティーに行ってみたいです」

「素敵ですね」

「それに、編み物が好きなので、編み物教室にも通ってみたいです」

　

ミエコさんは楽しそうに魔法が使えたらしてみたいことを話しつづけました。そして、少し黙った後、思い切ったようにこう言われました。

　

「私、小説も書いてみたいんです」

　

　

　

＜魔法が使えないと出来ないことですか？＞

そこで私はミエコさんにこう尋ねました。

　

「それは魔法が使えないと出来ないことですか？」 

　

ミエコさんは少し考えてから、こう答えて下さいました。

　

「だって、みんなが一生懸命に働いているのに、私だけがゆっくり眠るなんて気がひけるし……。◯◯ホテルのアフタヌーンティーなんて、私には贅沢だし……。編み物は独学で編めるし、教室は入会費や授業料が高いし……。小説を書くなんて才能もないし……」

　

　

＜魔法がなくてもできることばかり＞

私はミエコさんにもう一度こう尋ねました。

　

「それは本当にそうですか？　絶対に無理なんですか？」

　

しばらく黙って考え込んでいたミエコさんが、ふいに笑い出しました。そして笑いながら言いました。

　

「本当ですね。魔法がなくてもできることばかりですね。できない言い訳ばかりしていますね！」

　

　

「今日はゆっくりお昼寝してみます。友だちを誘ってアフタヌーンティーにも行ってみます。編み物教室も探してみます。才能はないかも知れないけれど、小説も書いてみます。まずはやってみます！」

　

＜心の制限を外すことが魔法＞

ミエコさんは別人のように明るい顔になりました。「久夢さん、スッキリしました。何だか魔法みたい！」

　

そうですねミエコさん。「困難から救う妖精」のカードには、こんな意味があるのです。「このカードがリーディングに現れる時は、あなたの気づき、『あっ！そういえば！』という感覚が答えを知っています。自分の直感に耳を傾けて下さい、そして、あなたの信念を磨いて下さい」

　

　

「もしも魔法が使えたら」と 心の制限を外してみたことが、魔法だったのかも知れないですね。

　

　

以上、インナーチャイルドカード「大アルカナ２：困難から救う妖精」の物語でした。インナーチャイルドカードの各カードの意味や解釈を知りたい時は、「インナーチャイルドカード物語」をご覧下さい。講師と一緒にもっと深く学びたい時は「村川久夢インナーチャイルドカードセラピー講座」にお越し下さい。講座については下記ボタンから案内をご覧下さい。

　

　

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＜自分でもカードが読めるようになりたいあなたへ！＞