このページでは村川久夢の
俳句・短歌・川柳をご紹介します。
絵は久夢が描きました。
写真は俳句仲間の写真です。
<俳句>
*ねえちゃんがなってあげるよ襟巻きに
*仲の良い姉妹のごとく菊香る
*夕寒に人家の灯人恋し
*丹精を込めた糸菊競い咲く
*われを待つ湯気立つ夕餉笑み集う
*複合機ネコのこたつとなりにけり
*散歩道見つけた野草秋日和
<短歌>
*『一房の葡萄』幼き日の記憶 学級文庫の香して
*晩秋の近江路訪ね出会いしは 明治の名残洋館映える
*人々が集う昭和の公会堂 荒波くぐりて幾度目の秋
<川柳>
*アイディアと毛糸ばかりがまた増えて
*光陰に加速度がつく中高年
*老眼鏡ないと見えないスマートフォン
*別腹がいくつもあって段腹に
*可燃ごみ心のゴミと共に出し
*洗濯をしようとすると雨が降り
*部屋掃くと「誰か来るの?」と父尋ね