【大アルカナ４：裸の王様】見えないものが見えるようなフリをしない

このページでは、インナーチャイルドカードの読み方が分からないあなたのために、出来るだけ分かりやすく、また私自身が実際に遭遇した出来事を物語のような形でお届けしています。

自分でカードが読めるようになりたい。お仕事にインナーチャイルドカードを活用していきたい。と考えている、特に初心者の方に向けた内容になっていますので、是非参考にしてくださいね。

＜見えないものが見えるようなフリをしない＞

インナーチャイルドカード「大アルカナ４」は「裸の王様」です。下記は「裸の王様」の冒頭部分です。

【ある国に、新しい服が大好きな、おしゃれな皇帝がいた。ある日、城下町に二人組の男が、仕立て屋という触れ込みでやってきた。彼らは「自分の地位にふさわしくない者や、手におえないばか者」の目には見えない、不思議な布地をつくることができるという。

噂を聞いた皇帝は2人をお城に召し出して、大喜びで大金を払い、彼らに新しい衣装を注文した。（「皇帝の新しい着物（裸の王様）」より）】

「裸の王様」の物語の「『自分の地位にふさわしくない者や、手におえないばか者』の目には見えない、不思議な布地」という部分が王様を始めとして、大臣や家来や大人たちが詐欺師にまんまとだまされた盲点であったのです。

＜見えているフリをすることの愚かしさ＞

「自分には見えないけれど、周りの人には見えているのではないか？」「見えないと言ったら、自分は地位にふさわしくない、手に負えないばか者とみなされる」。このように、わかったフリをすることの愚かしさをこのカードは戒めているのです。

インナーチャイルドカードセラピーの創始者イーシャ・ラーナーさんのセミナーで下記のように学びました。

「裸の王様」は、プライドやエゴを利用され、仕立て屋（詐欺師）に騙されてしまいます。王はエゴやプライドによって、正しいことが見えなくなり、美しい布（本当は何もない）に気づきません。時に私たちは見たいものしか見ることができないのです。権威やエゴのもとでは、そうなってしまう傾向があります。

自分の中の純粋さを失ってはいけない。純粋さで見ると、幻想が晴れて、本当のものをみることができるのです。

私は、このカードを引いた時、「自分は純粋であるか？」「見えないのに見えるフリをしていないだろうか？」「ばか者とみなされるのが怖くて知ったかぶりをしていないだろうか？」と自分に問いかけています。

＜権威をどのように使うか？＞

「裸の王様」は、従来のタロットでは「皇帝」です。「皇帝」は権威、力を象徴しています。そして、力、権威をどのように使うか？　力で何を実現させるかが問われるカードなのです。過去に積み上げて来たものがあり、それをどのように使うかが問題なのです。

「裸の王様」は、力を間違って使っていることを象徴しています。貪欲、物欲にだけとらわれていることの象徴です。純粋な子どものことばで、すべてが明らかになり、物質的幻想から王は目覚めるのです。

イーシャさんは解説書で以下のようにも書かれています。

【王様は盲目的、愚かな振る舞い、自己破壊的な傾向を表すと同時に、物質世界に埋もれていた宝物に突然目覚めることのシンボルでもあるのです。

このカードがリーディングに現れた時は、過去の上に積み上げていることに気づいて下さい。私たちはすでに手に入れた知恵をベースに未来へ進むのです。（以上、参考書より）】

インナーチャイルドカード「大アルカナ４：裸の王様」を引いたら、自分にこのように言って下さいね。

物質的幻想にとらわれ、見えないものを見えるように振る舞うのではなく、自分が過去に積み上げて来たものをどのように使うかが問題なのだ。

　以上、インナーチャイルドカード「大アルカナ４：裸の王様」の物語でした。インナーチャイルドカードの各カードの意味や解釈を知りたい時は、「インナーチャイルドカード物語」をご覧下さい。講師と一緒にもっと深く学びたい時は「村川久夢インナーチャイルドカードセラピー講座」にお越し下さい。講座については下記ボタンから案内をご覧下さい。

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