鏡リュウジ「実践タロットリーディング講座」~タロットの絵の中に入る~

 

鏡リュウジさんの「実践タロットリーディング講座」(2019年開催)をまとめたブログです。講座では「タロットの絵の中に入り込むことで、自分の無意識に深く入り込み、無意識に悩んでいる問題を、顕在化して整理できる」ことを学びました。とても意義深い講座だったので、改めてまとめ、投稿しました。

 

<ミスコピーに大きな意味が>

講義の前半はタロットの歴史でした。「タロットが生まれてから、現在伝わっている図柄のようになるまでには、しばしば図柄がミスコピーされていて、実は、そのことに意味があり大事なのだ」というお話が、私は一番興味深く面白く感じました。

 

また、ミスコピーが支持されたことに、大きな意味があったのです。そのことが実践的なリーディングの場でも生きていることを、後半のワークショップの時間に、私は実感することになったのでした。

    

<「隠者」が手に持っているものは?>

15世紀に生まれたタロットの図柄は、しばしばミスコピーされています。例えば、「隠者」のカードで、老人が手に持っているのは、現在の一般的なカードでは「ランプ」です。

    

でも、最古のタロットカードと言われているヴィスコンティ版で、老人が持っているのは、実は「砂時計」なのです。

   

ミスコピーのランプの図柄は「孤高な老人が照らすランプは、一隅を照らす知恵の光なのだ」というように解釈され、その解釈が支持されたのです。

   

このカードのミスコピーの図柄は、そういう意味であってほしいと願う人々の意識が反映され、現在までランプの図柄残っているのです。

 

 

 

 

<本当であってほしい話~伝説・神話>

伝説や神話もそうです。多くの人がそうであってほしいと願うように話が変わって行きます。「本当であってほしい」と誰もが願う話が、伝説であり神話なのです。

 

ユング心理学の集合的無意識もそうです。ユング心理学では、心の深いところから起こってくるイメージが、占いやタロットに生かされたと考えられています。

  

タロット1枚1枚に描かれているアーキタイプ(原型)を味わうことや、心の深いところに触れることが大切だと言われています。

  

鏡リュウジ著『タロットの秘密』にも書かれています

    

<実践リーディング~絵の中に入る~>

タロットの歴史やカードの意味を学んだ後、実践リーディングのワークショップの時間になりました。

  

 

  

 

参加者の1人が代表でカードを引き、鏡リュウジさんがリーディングされました。参加者代表が引かれたカードは「審判」でした。

 

 

   

鏡さんはまず、カードの第一印象を聞かれました。参加者は、「何かを評価されている感じだ」と答えられました。

   

それに続いて、鏡さんは次々と参加者に問いを投げかけられました。

 

*いい感じがする?

*なにを評価されていると感じる?

*心あたりがある?

*立ち上がっている人はどんな人?

*上の天使はどんな人?

*自分はどこにいる?

*このような状態を何とかするために自分はどうする?

 

  

前半の講義で学んだことが実践されるのを、目の当たりにしました。鏡さんが問いかけをされるたびに、参加者はカードの絵の中に入り、「審判」の中の人になっていました。自分の問題やその解決方法を自分の身に引きつけて考えられているのがわかりました。

  

<無意識を掘り下げる>

「審判」のカードの意味を伝えるのではなく、「審判」のカードが象徴していることを、参加者が心で感じられるように問いかけをされていました。

 

「審判」が象徴することを、絵の中の人物になって、心で感じることで、その人の物事の見方が変わるのです。

 

タロットが生まれてから今日まで、タロットの図柄には、「隠者」のカードの「砂時計」が「ランプ」に変わったように、「こうであってほしい」という多くの人の思いが集積されています。

 

タロットの絵の中に入り込み、絵から受けたイメージを深めることで、カードが象徴していることを理解し体験することができるのです。

 

タロットを通して、自分の無意識に深く入り込み、無意識に悩んでいる問題を、顕在化して整理できるのだと感じました。

  

「実践タロットリーディング講座」で、タロットの歴史やカードの意味を知っていることが、どのように人の無意識を掘り下げ、問題を整理するのかをまさに「実践」できました。とても意義深い時間でした。

 

 

 

 

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