「偏差値で人の値打ちが決まるの!?」

あなたは、そう感じたことはありませんか?
私は64歳になった今でも、数学がわからず学校を辞めたいという悪夢を見ます。かつて、テストの点数で人格までランクづけされた高校生活の「息苦しさ」が、大人になってもトラウマとして残っているのです。
この記事では、私自身の「生きづらさ」の経験から、偏差値やランキングなどの「基準」が、いかに日本の若者の自己肯定感を奪っているかを考察し、私たちが今できることをお伝えします。
❖灰色の高校生活~進学校だったけれど
私はときどき悪夢を見ます。「どうしても数学がわからないので学校を辞めたいんです」と先生に相談している夢です。
夢の中で「おかしいな? たしか私、高校卒業して大学にも行ったはずやのに……」と思っているんです。そして、「いやや~~~!!!」という自分の声で目が覚めます。
64歳になった今でもそんな悪夢を見るほど、数学が嫌いでつらかったんです。
高校時代は、テストの点数で人格までランクづけされるような息苦しさがありました。
どんなに真面目に頑張っても「中」程度の成績しか取れない私は、「無駄な努力しているバカ」だったのです。文字通り「灰色の高校生活」を送ったのです。
❖大谷大学で感じた「個を尊重する空気」
そんなこともあって、高校を卒業して大谷大学に入ると、まず、数学を始めとする理系の授業がなくなって本当にホッとしました。
大学が小規模でのんびり穏やかだったのにも救われたのです。
真宗学科や仏教学科の学生たちが真剣に「これからの仏教はどうあるべきか」と論議し、自分の考えを語る姿に、自分と近いものを感じました。
もちろんいろいろな人がいましたが、私は大谷大学の人を否定しない多様性を受け入れる校風に救われ、自分のペースで大学生活を楽しめました。
高校時代は、変人で落ちこぼれ扱いだった私も、少しずつ自分に自信が持てるようになったのです。
❖楽しくなくても一流だったらいいの?
大谷大学は偏差値的には決して高くないし、「三流大学」と言う人もいます。
高校時代に不登校だった大谷大学の後輩が、「しょせん高校にまともに行ってないオレでも合格できる三流大学ですよ!」と吐き捨てるように言うのを聞いて、複雑な気持ちでした。
でも、ふと気づいたのです。「高校時代に不登校で苦しんだ人が『ここなら行けるかもしれない!』と思える大学であることは、意義があるんじゃないか」と。

高校はそこそこ進学校で、評価も高かったです。でも、テストの点数と成績がすべて!
ランキングで価値を決められた高校時代は、本当に苦しくて、いい思い出がまったくありません。
大谷大学には、「人を否定しない、疑問を感じ考える姿勢を認める校風」がありました。考えることや自分の意見が認められた大学生活は、楽しく充実していました。
❖ランクで子どもを決めつけていませんか?
ランクづけして、上位ランクに達しない子どもを切り捨てる。あるいは、上位ランクに達するように圧力をかける。今の教育の根底にそんな本質があるように思います。
偏差値だったり、ランキングだったり、人間関係の序列で人の存在意義をジャッジする傾向があるのではないでしょうか?
それが子どもの個性を切り捨てているように感じてなりません。
成績はよくないけれど、本はたくさん読んでいて考える子ども。動物が好きでお世話が大好きな子ども。絵を描くのに夢中で時間を忘れる子ども。
それぞれ個性や特質があるのに、ランキングで低くジャッジしていないと言えるでしょうか?
❖ランクづけすることが自己肯定感を低めている
私は、日本の若者の自己肯定感の低さや閉塞感が、とても気にかかります。小学生の自殺者数が過去最高だということにショックをうけています。
若者がランクづけされて、苦しまなければならない現実が異常なのです。数字で人を振り分ける時代は終わったのです。
社会や教育が子どもの個性に合わせる時が来ています。日本の若者の自己肯定感を高めるためには、個人の個性や特質を認めて、それを伸ばす環境を整えることです。
「他人と比べて劣っている」という人からの評価を外して、自分の個性や特質を自分自身が認められれば、自己肯定感は自然に高まるでしょう。

教育制度全体に改革が必要なのはもちろんですが、今、私たちができることもあります。人をランクづけて、レッテルをはるのをやめ、その人の個性や特質を認めることはできるはずです。
優しいこと、真面目なこと、元気なこと、評価できることはたくさんあるのです。
❖私たちが「今」できること:自分自身の個性を尊重することが第一歩
【結びに】
偏差値やランキングによるジャッジは、若者の自己肯定感を蝕む原因になりかねません。この「基準の呪縛」から解放され、未来を生きる力を育むために、私たちが今できることはシンプルです。
1、自分自身をランクづけするのをやめる
2、自分の個性や特質を尊重し、認め直す
3、まわりの人の「楽しい」「どうしたい」という声に耳を傾け、大切にする
自分を尊重することが、子どもや若者、そして全ての人を尊重する第一歩です。その小さな積み重ねこそが、子どもの自己肯定感を支え、未来を生きる力になるのだと信じています。

私たち大人がまず自分を尊重しましょうよ。それが、次の世代の希望になるのですから✨️
(偏差値で人の値打ちが決まるの!?~日本の若者の自己肯定感が低い理由:村川久夢)

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