一番話したいことは一番話しにくいこと~書いて昇華し乗り越えた

友だちのMちゃんが深夜に電話をしてきてこう言ったのです。

深夜の電話

 

「くむちゃん、元気?」

「元気やけど、どうしたん?」

「……。元気やったらええねん。それが聞きたかっただけ……。おやすみ」

迷惑と言えば迷惑な話ですが、「Mちゃんはきっと何か相談したいことがあったんやな……」と感じました。

 

ふとレバノンの詩人ハリール・ジブラーンのことばを思い出したのです。

【相手の本音は自分に打ち明けたところにではなく、打ち明けられなかったところにある。だからもし相手を理解しようと思うのなら、相手が言ったことにではなく、言わなかったことに耳を傾けなさい。」(ハリール・ジブラーン)】

ちょっと矛盾しているように感じますよね?

 

あなたは、「一番話したいことは、一番話しにくい」と思った経験はありませんか?

今は大胆に自己開示しているように見える私にも、わかってほしいことを言えなかった時があったのです。

 

わかってほしいことを言えなかった

 

たとえば、SNSが好きで頻繁に投稿していても、教師だったことを絶対に言わなかった時がありました。

実は教員時代、夫の急死でうつ病が悪化して、まともに英語を教えられなくなり、生徒にも同僚にも嫌われ、校長からは退職を何度も勧告されて、教師をやめることになったのです。

その頃、誰に相談しても、「苦労して教師になって、今まで頑張ってきたんだから、辞めたらもったいない。頑張れ! 頑張れ!」と言われました。

仕事が苦痛で辞めたいのに、誰にもわかってもらえず孤独でした。

仕事が終わって、やっと家に帰ると、時間が過ぎて明日になるのが怖くてたまらなかったのです。寝たらすぐ朝になるので、深夜まで起きて、お菓子を食べまくって気を紛らわしていました。当然ですが、恐ろしいスピードで太りました。

結局、退職することになったのですが、職場を去る時、ことばをかけてくれる人は誰もいませんでした。追われるように学校を去ったのです。

誰にも教師だったことを話さなかった頃、私にとって一番わかってほしかったのは、教師を辞めて、これからどのように生きたらいいかわからない苦しさでした。

 

どうしたらいいのかわからない

 

ハリール・ジブラーンの言うように、一番話たいことは、一番話にくくて、話せませんでした。

 

私がどうしてその状況を乗り越えたか? 

うつ病が安定した頃、「書くことで自己表現して、自分のメッセージを届けたい。共感されたい」と思うようになり、エッセイや短い小説を書いてブログに投稿するようになりました。

 

ブログを書くようになった

 

ブログ原稿が溜まると、本にして出版したい思いが募ってきたのです。思い切って、東京の電子書籍出版スクールに通い、スクールからエッセイ集を出版することを決意しました。

スクールの先生から「久夢さんの人生で特筆すべきことは、ご主人の死やうつ病を乗り越えたことです。それが一番強い読者へのメッセージになります」とアドバイスされたのです。

こうして、一番目を向けたくない過去を原稿に書くことになりました。最初は逃げまくっていました。

自分の本を出版したい一心で過去と向き合ったのです。ところが、決意して書き出すと、意外にも過去の自分を客観視できるようになりました。

 

自分を客観的に見られた

 

つらかった時のことを書くと、「あの状況では、あんなふうになるのは無理なかった。いや、あんなつらい状況でよく頑張れた」と思えるようになったのです。書くことで、つらい過去を昇華できたのです。

 

今振り返ると、過去から逃げていた時が、一番みじめでつらかった。決意して向き合った時は、半分以上、問題は解決していたと思います。

   

書くと本質的なことがわかった

そして、「書く」と自分を客観的に見られました。その時の状況を書き出すと、もやもやした感情を整理できて、本質的なことが見えてきたのです。

退職前の私は、まともに教えられずみじめでつらかった。でも、一方で夫の急死で悪化したうつ病を治療しながら、なんとか勤務していた自分を認められるようになったのです。

 

誰にでもみじめでつらく、なかったことにしたい過去があるのではないでしょうか? 誰にも言えず、悶々として、逃げてしまうこともあるでしょう。

もし、あなたが誰にも話せずに悩んでいることがあったら、勇気を出して向き合う決意をすることが転機になります。

その時、どんなに拙い文章でもいいので、「書く」ことが大きな助けになってくれます。自分を客観視でき、書くことでみじめでつらい過去を昇華できるのです。

自分の気持ちを書く

勇気を出して、向き合ってみませんか。怖いと感じると思いますが、向き合って、書くことで自分を客観的に見て見ましょう。

(一番話たいことは一番話にくいこと~書いて昇華し乗り越えた:村川久夢)

 

 

 

 

 

※「書く」ことの力を私は経験しています。その経験を生かして、10日間、毎日届くメールのワークにそって、自分の気持ちを書いて自分を見つめる無料メール講座を開いています。詳細は下記をご覧ください✨️

 

今まで家族のために生きてきたけれど、そろそろ「✨️自分のために生きてみたい✨️」と思っているあなた。

とは言うものの、「どうせ私なんか無理よ。今からでは遅すぎる」「本当にやりたいこと」が何かわからない……。そんなふうに感じていませんか?

この無料メール講座は、「どうせ私には夢なんて見つからない…」「自分のために生きると言われても、本当にやりたいことがわからない……」と思っているあなたが、メールのワークにそって、自分の気持ちを書きます。

書くことで、自分自身と静かに向き合いながら、今まで気づかなかった「やりたいこと」や「本当の私」を見つけていきます。

「書くことで本当にやりたいことが見つかりました!」―そんな人が増えています。

講座は、無料でメールアドレスだけで登録できます。いつでも解除OKです。高額な商品やサービスの購入勧誘もありません。安心して下さいね。

メール講座の詳細やご登録は、下記ボタンをクリックして案内ページにお進み下さい。

 


<村川久夢プロフィール>

画像をクリックしてプロフィールページをご覧下さい

 

<関連記事>

村川久夢の作品ページです。心に響く小説や読む人の心に寄り添うエッセイ、書く力を磨く記事など、多数を掲載しています。ぜひ、ご覧ください。

👇️「村川久夢作品」ページこちらから👇️ 

 <村川久夢作品ページ>

 

 

  👇️ホームページトップこちらから👇️

ホームページトップ

*村川久夢ホームページトップでは、「最新ブログ7日間」や「村川久夢作品」、「ああ、京都人シリーズ」などを紹介しています。ぜひご訪問下さい。

*----------*

【村川久夢ホームページ】



 『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』

 

あなたは「どうせ私なんか……」「もう年だから」「今さら遅すぎる!」と思って夢を諦めていませんか?

私は、50代で夫の急死、うつ病の悪化、うつ病のため仕事を失うなど、つらい出来事が重なり、人生の目標を失っていました。

しかし、私が自分の夢を見つけ叶えはじめたのも、また50代だったのです。

「どうせ私なんか……」などの「心の制限」を外して、私が夢を見つけ、叶えてきた経験を本書に具体的に詳しく書いています。

本書を読むと、「50代は夢を実現する年代だ! さあ、やってみよう!」とあなたに実感していただけるはずです。

 

<『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』購入のご案内>

*電子書籍(Amazon Kindle「読み放題」に登録されている方は0円でご購読いただけます。一般価格は550円です)下記ボタンよりお申込み下さい。

 

 *紙の本は、880円(送料210円)です。下記ボタンよりお申し込み下さい。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA