【カレー大好き】幼い日の味に戻って来る~味覚の一巡~

   

カレー丼を作りました。豚肉と玉ねぎ、人参をだし汁で煮込んで、カレールーを入れ、片栗粉でとろみを出すのです。一般的な作り方のカレーも好きですが、最近、カレー丼風のカレーが気に入っています。カレーを作ると面白いなと感じることがあるのです。

 

<『しろばんば』のカレー>

中学生の頃、私は井上靖のファンで『しろばんば』に夢中になったことがありました。

 

『しろばんば』の中に主人公洪作が、養母おぬい婆さんにカレーを作ってもらうシーンがあったのを思い出しました。当時、カレーはとびきりハイカラな料理で、おぬい婆さん自慢の料理だったのです。

 

『しろばんば』は、明治40年生まれの井上靖の自伝的小説なので、洪作がおぬい婆さんのカレーを食べたのは、大正の初期だったようです。

 

<祖母の肉じゃがカレー>

昭和5年生まれの私の叔母は、初めてカレーを食べた時のことをよく話してくれました。叔母が小学生だった頃、イケメンの先生が叔母の担任をして下さったそうです。教育熱心だったイケメン先生を生徒はすぐに慕うようになり、新婚だった先生のお家に遊びに行ったそうです。

   

その時、先生の奥様が作って下さったのが、ライスカレーだったそうです。「辛いけれど、なんて美味しいんだろう!」と叔母は思ったと言っていました。

   

その後、「お母ちゃん、ライスカレーを作って~!」と叔母は祖母に頼んだそうなのですが、明治生まれの祖母はカレーの作り方がわからず、肉じゃがにカレー粉を入れたカレーが祖母のカレーだったそうです。

   

そう言えば、祖母の肉じゃがカレーを私もかすかに覚えています。

  

<一般的なカレーライス>

私は昭和36年生まれなので、牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、人参の一般的な母のカレーライスを食べて育ちました。カツカレーにしたり、コロッケカレーにしたり、カレーはとても好きなメニューでした。

 

母のカレーはごくごく一般的なカレーでしたが、「うちのお母ちゃんのカレーが一番美味しい」と私は固く信じていました。

 

定番カレー

 

 

<インドカレースにカルチャーショック>

そんな私が初めて、インド料理店のカレーを食べた時は、ちょっとしたカルチャーショックでした。

   

その辛さとシャバシャバさに驚きましたが、その美味しさの虜にもなりました。豆のカレー、夏野菜カレー、チキントマトカレーなど、家でも工夫してカレーを作ったくらいです。

 

夏野菜カレー

  

 

その後、近所の本格的なカレー屋さんのカレーが気に入って、毎週のように通って食べるようになりました。

 

お店の人と親しくなって、10種類以上のスパイスをミルで挽いくところから、カレーを作る様子見せてもらったこともありました。

 

スリランカ風スパイスカレー

 

 

でも今は、カレー丼風の作り方に落ち着いています。

 

<幼い日の味に戻って来る>

カレーは、インド料理のカレーがイギリスを経由して、明治時代に日本に伝わり、日本で独自に変化した料理です。

 

ハイカラ料理だったカレーは、日本の最も家庭的なメニューの一つになり、今ではインドを始めとしてスリランカやタイ等、いろいろな国のカレーを食べられるようになりました。

 

私の中でも、祖母の肉じゃがカレー、母が作ってくれた家庭のカレー、様々な国のバリエーションを楽しんだカレー、自分のオリジナルカレー、そして祖母の肉じゃがカレーに近いカレー丼風のカレーに一巡しました。

 

揚げと竹輪のカレー丼

 

 

特に意識したことはありませんでしたが、「幼い日に慣れ親しんだ味に一巡して戻って来るものなのかな」と感じる今日このごろです。

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

 

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