【ああ、京都人】京都の伝統野菜「壬生菜」~辛みと苦味~

京野菜「壬生菜(みぶな)」

   

京の伝統野菜である「壬生菜(みぶな)」は、みず菜の一変種ですが、みず菜と違うのは、葉のふちに切れ込みが無く、丸いスプーン状になった葉が特徴なんです。さっぱりとした風味のみず菜と比較して、壬生菜にはぴりっとした辛み、苦味があるのです。京野菜「壬生菜」のブログです。

 

<京都で伝統野菜が多い理由>

京の都は海から遠く、海産物の入手が困難だったので、食生活の中心は野菜でした。

 

また、千年以上前から都として栄え、全国から献上品としての野菜が集まってきました。これらの野菜が京都の気候や風土、土壌と水によって育まれ、農家の技術で改良されてきたのが京都の伝統野菜の始まりだと言われています。

 

京都の伝統野菜は九条ネギ、聖護院かぶら、賀茂なす、鹿ヶ谷かぼちゃ等が有名ですが、私は京都市の壬生地区を発祥とする京の伝統野菜「壬生菜」が大好きです。

 

<壬生菜の歴史・由来>

壬生菜の歴史・由来について農林水産省「うちの郷土料理」には以下のように書かれています。

 

 

【 「壬生菜(みぶな)」は、京都市の壬生地区を発祥とする京の伝統野菜である。1800年代、みず菜の一変種が自然交雑することによって生まれたと伝わっている。

 

みず菜と区別されるようになった時期ははっきりわかっていないが、文化元年(1804年)に残された資料によると「壬生に産する壬生菜」という記載がある。

 

みず菜と異なり、葉のふちに切れ込みが無く、丸いスプーン状になった葉が特徴である。さっぱりとした風味のみず菜と比較して、壬生菜にはぴりっとした辛み、苦味がある】(農林水産省「うちの郷土料理」より)

 

 

壬生菜

 

 

<壬生菜の浅漬>

私は、ぴりっとした独特の辛みや苦味がある壬生菜が大好きで、特に壬生菜のお漬物が大好きです。刻んだ壬生菜のお漬物をぬくご飯にまぶして食べると、美味しくて、何膳でもごはんが食べられます。

 

壬生菜のおにぎり

 

 

先日、壬生菜を見かけたので買って、簡単な浅漬にしました。壬生菜を2cm~3cmくらいに切って、塩こんぶをまぶして、冷蔵庫で寝かせるのです。とても簡単です。私は昼前につけて、夕食で食べました。

 

壬生菜の浅漬け

 

 

浅漬のような、サラダのような食感で、壬生菜の辛みや苦味が生きて美味しかったです。

 

<壬生菜は冬が旬の野菜>

【水菜はハウス栽培などが進み、ほぼ通年市場にはありますが、ミブナは露地栽培が中心で冬の野菜です。 12月頃から出始め、1月をピークに3月頃まで並びます。食べ頃の旬は1月2月です】(旬の食材百科「ミブナ(壬生菜/みぶな):旬の時期と特徴」より)

 

 

旬の京野菜「壬生菜」を簡単な浅漬けで美味しく頂きました。

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

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