精神安定剤の断薬~薬とのつきあい方~

精神安定剤を断薬したことによる睡眠障害に悩んだ2018年の夏は、私にとって本当にしんどい夏でした。

今日は減薬や断薬、薬との付き合い方を考えたいと思います。

 

<薬の助けでなんとか仕事をしていた>

私は2004年に鬱(現在の診断名は双極性障害Ⅱ型)を発症してからずっと心療内科の薬を飲んでいます。

夫の急死で鬱が悪化し、私の鬱症状が一番酷かった頃は、抗うつ剤、精神安定剤、睡眠導入剤等、一日に20錠近い薬を飲んでいました。

倦怠感、眠気、身体のふらつき、口渇、便秘、肥満等の様々な副作用に悩まされました。でもその頃は、沢山の薬を飲んでやっとのことで勤務を続けていました。

 

<自己治癒力の高まり>

その後、1年間休職し、悩んだ末に依願退職しました。退職したことで、やっと心と身体を休めることが出来ました。

退職後、心療内科のデイケアに参加し生活のリズムが改善されました。デイケアでの作業療法で手芸や絵画に取り組み、達成感を感じることができたのです。

また、ヨガ教室に通い心身を鍛えたこと、インナーチャイルドカードセラピーと出会えたこと等を通して、私は驚くほど元気になりました。自己治癒力が高まったのでしょう。体調の回復にともない減薬が進みました。

現在では、朝に双極性障害の薬を1錠半、就寝前に双極性障害の薬2錠と睡眠導入剤代わりに精神安定剤を1錠飲んでいます。全部合わせても1日4錠半の服薬になりました。

 

<精神安定剤断薬にチャレンジ>

今まで主治医に何度か「精神安定剤の服用を止めてみないか?」と勧められたことがありました。

私が服用している精神安定剤は、穏やかな効き目の薬ですが、私はその薬がないと眠れません。結局止められずにずっと今日まで来ました。

そして2018年の夏に精神安定剤を断薬することにしました。精神安定剤を断薬したい一心で断薬にチャレンジしました。

 

<時期尚早だった断薬>

ところが、夜は全然眠れず、日が高くなる頃に強烈な睡魔がやって来ました。どんなに頑張っても眠ってしまうのです。

身体も心も重く、昼間寝ている罪悪感に苛まれました。それでも2週間くらいは安定剤なしで頑張りましたが、睡眠のリズムは自力では整いませんでした。

臨時診察を受け、症状を話し、精神安定剤を再度処方してもらいました。精神安定剤の服用を再開すると少しずつ睡眠のリズムが整いました。身体も気持ちも楽になり本当にほっとした気持ちでした。

 

<精神安定剤断薬への焦り>

減薬、断薬できるならそれに越したことはないと思います。でも、それは減薬や断薬をしても心身への影響が少ない又はないときに減薬や断薬ができるのだと私は感じています。

私の精神的な病気は順調に回復し、それに伴い減薬が進んでいました。精神安定剤の断薬にチャレンジした時、「早く断薬したい!」という焦りがありました。

考えてみると、その背景には、精神的な病の治療薬は「怖い」という偏見があるように思います。「精神安定剤など飲むべきではない」という無言の圧力を感じることもあります。

薬は患者のつらい症状を治療するためにあるのではないでしょうか?

私は鬱(現在は双極性障害)が、かなり良くなりましたが、精神安定剤の服用を止めると、まだ病気の影響で眠れない状態です。

今の私は精神安定剤で睡眠のリズムを取りながら、不眠を引き起こしている双極性障害を治療するべきなのだと痛感しました。私は、精神安定剤の断薬を焦っていたのです。

 

<患者の症状は千差万別>

精神的な病気に限らず、どんな病気であっても患者個々人で症状は違っています。また、同じ患者でも症状は一定ではありません。

大量の薬が必要な時もあります。徐々に減薬する時期もあります。思い切って断薬すべき時もあります。

減薬や断薬ができたらそれに越したことはないでしょう。でも減薬や断薬が、第一目的ではありません。

各自に必要な適量の薬を飲んで、病気の回復に努め、体調の回復に合わせて少しずつ減薬し、薬を必要としない状態になった時に医師と相談し、断薬したら良いのです。

大切なことは、上手に薬と付き合って患者が回復し、元気になることなのです。

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【村川久夢ホームページ】

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