「~ねばならない思考」は怖いのです。
心をがんじがらめにして、
自分の心が本当に求めていることを
見失わせます。
「仕事が出来なければならない」
「誰からも好かれなくてはならない」
「気が利かなくてはいけない」
「仕事と家事を両立させなければならない」
「良い人でいなければならない」
「いつも頑張っていなければならない」
私が「ねばならない思考」で
自分を責めていた頃よく思ったことです。
<「ねばならない」を裏返すと?>
「ねばならない」は、
出来ていないことの裏返しです。
仕事が出来ないからと自分を責め、
好かれていないと自分を責め、
気が利かないと自分を責め、
仕事と家事を両立できないと自分を責め、
良い人でいられない自分を責め、
いつも頑張れない自分を責め、
いつもいつも
自分で自分を責め続けていました。
あれもこれもと
自分を責めてばかりいたのです。
私はついに心が疲れ切って、
鬱病になってしまいました。
<心は休まらなかった>
ボロボロに疲れ切って引きこもりでした。
家の中にいても、
電話のベルやドアフォンが怖くて、
寝室に閉じこもっていました。
人に会うのが強烈に怖かった。
全く動けませんでした。
私は、死んだように
朝も昼も夜も眠り続けました。
そして、そんな自分をまた責めたのです。
自分を責める刃は、何よりも鋭い。
身体はベッドで横になり休んでいても、
心は全く休まりませんでした。
<ええんやで~>
父との二人暮らしで、
高齢の父が私の世話をしてくれました。
いい年して父に申し訳ない、
自分が情けないと思いました。
そんな私に父は、
「眠たかったら、
寝たいだけ寝たらええで。
寝られへんより寝られる方が、
ええんと違うか?」
と言ったのです。
私は、父の言葉に物凄くほっとしました。
自分を責める刃に疲れ果て、
緊張しきっていた心がゆるみました。
父は、慰めも励ましもせず、
「ええんやで」
と私を受け入れてくれたのです。
父が用意した食事を食べる時以外は、
ひたすら寝ているだけの私を。
<自分が自分を受け入れていなかった>
私は、他の誰よりも、
自分が自分を受け入れていないことに
気がつきました。
心が疲れ切っているなら、
心が元気になって動き出すまで、
休むのが自分の仕事なのだと思って、
休養しました。
そんな生活が半年近く続きました。
ある時、「起きて少し何かしよう」
と思える時が来たのです。
今は、別人のように気楽になりましたが、
「ねばならない」と思ってしまう時は、
「ねばならない」思わずにいられない
自分を受けとめて、
心を休ませるように努めています。
出来なくて、疲れ切っている時に、
「ねばならない!」と頑張ってみても
空回りして、苦しいだけです。
大丈夫、休養した心は、
必ずまた動き出すから。
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