私が生まれた時から高校3年まで
同居していた父方の祖母は、
まちがいなく「毒祖母」でした。
躾だといって過剰に干渉し、
私を支配していました。
祖母自身は全て私のためだと
思っていたので
余計に癖が悪かったのです。
<自慢できること>
祖母に「不器用だ!鈍くさい!
要領が悪い!気が利かない!」
とボロクソに言われて育ったので、
昔の私は自己評価が低く、
自慢できることがありませんでした。
でも、些細なことなんですが、
魚を上手に食べることは、
自慢できました。
先日、定食屋さんで
「秋刀魚定食」を食べました。
焼きたての「秋刀魚定食」が
運ばれて来たので、
秋刀魚の中骨に沿って箸を入れて、
観音開きに身を開き、
身や肝を頂きました。
脂が乗っていてとても美味しく、
骨に僅かに残っている身を
舐めたいくらいでした。
私が食べた後の秋刀魚は、
「にゃんこちゃん、
ごめんなさい状態」でした。
<祖母の影響で自慢できることが>
私が人に自慢できるほど、
上手に魚を食べられるようになったのは、
皮肉にも私の自己評価を下げた、
祖母の影響が大きいのです。
祖母の母(私の曾祖母)は、
魚の行商をしていたらしいのです。
そんなこともあって、
祖母は魚好きで魚料理も上手でした。
仕事が忙しかった母に代わって、
祖母は美味しい魚の煮付け等を
よく料理してくれました。
曾祖母の魚の行商の話しを聞きながら、
祖母と魚を食べる機会も多かったのです。
祖母は本当に上手に綺麗に
魚を食べていました。
なんとなく祖母の真似をして
魚を食べているうちに、
私もだんだん上手に
魚を食べられるようになりました。
<祖母譲りの魚好き>
鰈の塩焼きを食べた時、
祖母には最後に残った骨に
熱いお湯を注いで飲みました。
私も真似したものです。
祖母は秋刀魚や鰯は、
肝が美味しいことも教えてくれました。
鰈の煮付けは、
エンガワが美味しいことも、
お祭りの時に祖母が炊いてくれる鯛は、
目の周りや唇や目玉が美味しいことも、
祖母が教えてくれました。
魚を上手に食べることとは
関係がありませんが、
鯖缶や鮭缶の魚の中骨も大好きだし、
圧力鍋で鰯を炊いて、
頭から尻尾まで丸ごと食べるのも好きです。
私の魚好きは祖母譲りのようです。
<しきたりやプライドなんていらない>
明治生まれで
名家のしきたりやプライドを
後生大事にして
私を支配し続けた祖母には、
苦々しい思い出ばかりが
思い出されます。
でも、「魚を上手に食べられる」
という些細な自慢できることを
思い出すと、
祖母と一緒に魚を
食べていた時のことが
鮮やかに思い出されます。
幼い頃、私はお祖母ちゃん子で
「お祖母ちゃん、お祖母ちゃん」
と祖母にまとわりついていました。
まあ、それだからこそ、
しきたりやプライドではなく、
お祖母ちゃんの無条件の愛で
包んで欲しかったのです。
<反感は愛情の裏返しだった>
祖母が私のためだと思って
仕込んだ明治のしきたりや躾は、
後々まで私を束縛しました。
私は生きづらさに
悩みつづけたのです。
でも、「魚を上手に食べられる」
という些細な自分の自慢を
思い出して、私の長所は、
祖母の躾の影響もあることを
感じます。
コツコツと粘り強いこと、
場の雰囲気を配慮できること、
気を効かせること、
手先がまあまあ器用なこと。
物凄く嫌っている父方の祖母ですが、
結局、その感情は、
無条件で愛して欲しくても
叶えられなかった
幼い私の切ない思いの
裏返しなのだと気づきました。
✿村川久夢インナーチャイルドカード
セラピーセッションメニュー✿
*30分新規体験コース( ¥3,000)
*90分コース (¥10,000)
セッションのご予約は下記フォームから
↓ ↓ ↓
<お申込みフォーム>
✿村川久夢インナーチャイルドカード
セラピー講座✿
インナーチャイルドカードセラピー講座を
受けてみませんか?
講座については下記ブログをお読み下さい。
体験レッスンは下記フォームから
↓ ↓ ↓
*----------*
【村川久夢ホームページ】
✿村川久夢作品のページはこちら