映画『須崎パラダイス赤信号』(原作:芝木好子、監督:川島雄三)を見たことがあり、原作『洲崎パラダイス』も読んだことがありました。
私は、芸術家同士の恋を多く描いている芝木好子さんのファンで、特に『面影』が好きでした。なので、売春防止法成立まで「洲崎パラダイス」と呼ばれた歓楽街を舞台にした『須崎パラダイス』は、異色だったのです。
原作でも逞しい主人公「蔦枝」に圧倒されましたが、新珠三千代さんが主人公を演じた映画『須崎パラダイス赤信号』には、また違った印象を持ちました。

同じ女性なのに、生命力に溢れ思いのままに生きる主人公に圧倒され、「あっぱれ!」と感じたことを綴りました。
◆魅力的な新珠三千代さんの「蔦枝」
原作でも映画でも、主人公の蔦枝に圧倒されました。その生命力、逞しさ、したたかさに。でも、安定した生活を渇望しながらも、結局は生活力のない「腐れ縁」といってもいい仲の若い男を忘れきれない情もあるのです。
手にしかけた安定を捨てる思い切りの良さ、どれひとつとっても本当に圧倒されることばかりでした。
映画では、新珠三千代さんが、蔦枝を演じていました。新珠さんの蔦枝は、若々しく、無一文で、行くあてがなくとも活力があり、くたびれた着物を着ていても垢抜けて魅力的でした。
昭和36年生まれの私が知っている新珠さんは、「細腕繁盛記」の加代なんです。『細うで繁盛記』の頃、新珠三千代さんは31歳~32歳だったそうです。
とにかく若々しい新珠三千代さんがとても魅力的で、転がり込んだばかりの飲み屋の客に媚を売っても、不思議といやらしさは感じず、明るくイキイキとしているのです。
でも、一時的に離れた、一緒に流れてきた男の義治を思う憂いに満ちた表情は、客の前で見せる明るさとは対照的な情感がありました。
先に原作を読んでしまうと、自分のイメージとの違いにがっかりすることが多いのですが、映画の蔦枝は、私のイメージよりずっと魅力的だったのです。
◆美形なので余計に情けない三橋達也さんの「義治」
蔦枝以上に魅力を感じたのは、三橋達也さんが演じる義治でした。原作を読んだ時は蔦枝の添え物くらいにしか感じませんでしたが、映画の義治は存在感があったのです。
私にとっては、三橋達也さんは連想ゲームの回答者の記憶しかありません。でも、映画の若い二人の美しさと演技はみごとでした。
投げやりで「どうせ俺なんか……」と自嘲し、蔦枝が飲み屋の客に媚を売る姿を情けなげに見つめる姿などは、美形で立派な体躯の若い三橋達也さんが演じると、男の焦燥や情けなさが切実だったのです。
なにより三橋達也さんの義治が印象的だったのは、蔦枝に対する義治の執念でした。蔦枝が馴染みになった客と夜の街に出かけたことを知った時、雨の中を文字通り血眼になって探す姿。
蔦枝が裕福な客に囲われたと知ると、大した情報もないのに街に出かけて、行き倒れてしまうのです。
そんな義治は、情けなくなるほどみっともないのですが、放ってほけない愛しさがありました。
◆爽やかで希望を感じるラスト
原作を読んだ時は、「結局、蔦枝は腐れ縁の義治を捨てられなかったのかな?」と思いましたが、映画の蔦枝は裕福な生活をきっぱり見切って、義治を選んだのです。
ラストで義治は初めて行動的になり、蔦枝を引っ張って行きます。原作にはなかった爽やかなラストでした。
歓楽街を舞台に、したたかに、逞しく、しかし、思い切り良く生きる新珠三千代の蔦枝、情けない男を好演している美形の三橋達也の「洲崎パラダイス赤信号」は、原作以上に魅力のある映画でした。
あなたは原作と映画、どちらを先にみたいですか?
それに、芝木好子さんのファンがいらしたら、ぜひ教えて下さい。また、新珠三千代さんや三橋達也さんの思い出などがあれば教えて下さい。
※原作の感想ブログはこちら
女の摩訶不思議!『須崎パラダイス』(芝木好子)~私の読書記録~
(映画『洲崎パラダイス赤信号』~新珠三千代さんと三橋達也さんが素敵だった!:村川久夢)

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