人生のレジリエンス~焼け野原の都を復興した京都人気質「50代の挑戦」

あなたは、人生がまるで何も残っていない「焼け野原」のように感じられたことがありますか?

うつ病、夫の急逝、うつ病悪化による失職が、同時に起こったあの時は、まさにそんな心境でした。

でも、あれから私は、少しずつ、立ち直れました。

「今の状態で今できることから」と決意して。気づけば、それは「人生の再生」だったのです。

この記事では、私の再生の物語を通して、「人生の復元力=レジリエンス」についてお伝えします。

自分には何もなくなったと感じても、人はまたやり直せると、あなたにも感じていただけたら幸いです。

 

私が京都人として育まれてきた気質に、「今あるものから、なんとか工夫して生き延びる」という知恵があります。

たとえば「応仁の乱」で焼け野原になった京都の町を、町衆たちは自分たちの手で再建したのです。

町衆が焼け残った板切れや瓦で、雨露しのげる小屋を建てて、何とか生きていこうとした姿が目に浮かぶようです。当然、その頃を知っているわけではないのですが。

もう少し、近い例で言うと、明治維新の頃もそうです。首都が東京に移ったことや、幕末の戦乱による火災で、衰退した京都を京都人は創意工夫して復興させたのです。

後ろに方に市電が小さく写っています


*番組小学校(日本初の市民による小学校)
*琵琶湖疏水(水道・発電・舟運など多目的に活用)
*日本初の市電の敷設

文字にしてしまうと「それが?」という感じですが、井戸で水を汲むのが普通だった時代に、蛇口をひねれば水が出る。

それは当時の人々の驚きであると同時に、人々の労力をどれほど軽減し、利便性をもたらしたでしょう。

また、馬車や人力車が交通手段だった当時、琵琶湖疏水を使った水力発電で市電が走った。

私たちが空飛ぶ自動車を目の当たりにした時と同じような驚きがあったでしょう。市電は人や物の移動を安価で迅速にして、物流を活発にしたのです。

そして、なんと言っても、貧しいと学ぶ機会がなかった時代に学校を作り、優秀な人材を育てることに着目した新しい発想には、敬意を払わずにはいられません。

 

京都人の根底には、「焼け野原」になっても終わりじゃない。創意工夫して、粘り強く生きる力があるのです。

 

心の病に倒れ、夫を亡くし、うつ病の悪化で教師の職を失った。私にとって、あの時期は「人生の焼け野原」時代でした。

重いうつ病の症状に苦しみましたが、私は、完全に投げ出すことはしませんでした。

うつ病の症状が少しよくなると、今あるものに、ひと手間かけることで、再生することに夢中になりました。

着古した綿シャツやワンピースを裂いて細い紐状態にして、太いかぎ針でコースターや鍋敷きを編むなど、リメイク手芸に熱中しました。

リメイク(祖母は「廃物利用」と言っていました)が、得意だった祖母の姿を思い出しました。

子どもの頃は、祖母のリメイクが貧乏くさくて嫌いでしたが、私の中にも「創意工夫して再生させる」京都人の気質が受け継がれていたようです。

ネクタイをリメイクした小物

リメイク手芸から始まって、粘り強く創意工夫をつづけ、私は「小説を書く夢」を叶えることができたのです。

京都在住セラピスト作家:村川久夢

心療内科の院長先生で私の主治医は、私の著書『ああ、京都人』を読んで、こんな感想をくださいました。

「うつ病や夫の死から立ち直れたのは、あなた自身の中にあった『京都人気質』が発揮されたのだと本に書かれていたが、その点をもっと詳しく知りたい」という、感想を下さいました。

拙書『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます』

私が、『ああ、京都人』で書きたかったのはまさに、そこだったのです。創意工夫する力。粘り強さ。苦境に負けない心の芯。

昭和初期の京都人(一番右が私の父)

これらは、特別な才能ではありません。どんな人にも宿っている「復元力」です。たとえ、今は見えなくても。

 

誰しも「私の人生は終わった……」と感じるような逆境に置かれることがあると思います。

私も「人生の焼け野原」状態だった時は、自分の人生が復元されて、再スタートできるとは想像もできませんでした。

でも、あの逆境がすべてをなくしても、「どうしても諦めたくないこと」は、何かを私に教えてくれたのです。

私がどうしても諦めたくなかったことは、「自分の思いを書いて表現する」ことでした。その思いの中には、「京都人の創意工夫し、再生させる力」があります。

 

今、もしあなたの人生がうまくいかず、立ち尽くしているとしたら、「人は創意工夫して、再スタートできる」ことを伝えたいです。

少しずつ、今あるもので、できることから、自分の人生を編み直せます。それが、再生の始まりです。

 

本記事のもとになった拙著『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』では、京都人の気質を通して「逆境から立ち直る知恵」を綴りました。

『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます』


*あきらめずに状況を受け入れる

*苦しい時にこそ、創意工夫を忘れない

あなたの中にも「人生の復元力」が、何度でも自分を立て直す力がきっとあります。

苦しい時には、気休めに聞こえることばも、乗り越えた時には、「なるほど、人には復元力があるのだ!」と実感できるはずです。

この文章が、たとえ小さくても再スタートするきっかけになれば、とてもうれしいです。

 (人生のレジリエンス~焼け野原の都を復興した京都人気質「50代の挑戦」:村川久夢)

 

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