■「雑草」と呼ばれてもそれぞれの名前がある
歩道の縁やアスファルトのすき間に咲く小さな草花に目が留まることはありませんか?
ある時、縁石の端で健気に咲く小さな花に心惹かれたことがありました。その草花の名は「ハルジオン」でした。

それから、可憐な黄色い花は「カタバミ」、可愛い紫の「スミレ」、鮮やかなオレンジ色の「ナガミヒナゲシ」、清楚な白い花を咲かせる「ドクダミ」。




「雑草」と一括りにして呼ばれることが多いこれらの植物にも、それぞれの名前があるのですね。
実は、その多くが「外来種」と呼ばれ、知らぬ間に私たちの生活に入り込んできた存在です。
■外来種の草花:たくましく、したたか
外来種の草花は、もともと日本にあった植物ではなく、人の手や輸送物資などにまぎれて、やってきたもの。
繁殖力が非常に高く、環境によっては在来種を圧倒してしまうため、しばしば問題視される存在です。
私の家の小さな庭も、一時期まるでジャングルのようになったことがあります。外来種と思しき植物が急激に成長し、私の背丈を越えるほどに……。
業者に依頼して抜き、防草シートや玉砂利で対策しました。
そのあまりの繁殖力に悩まされた私ですが、その生命力や適応力には感慨を覚えたのです。それに、この植物たちは「好きで来たわけではない」とも感じました。
■望んだわけじゃない場所でそれでも咲く
外国から運ばれてきた植物たちは、精一杯生きています。
運ばれた土地、それが痩せた僅かな土であっても、そこに根をおろして、たくましい繁殖力で生き延びるしかなかったのでしょう。
気がつくと、自分自身に置き換えていました。生まれた家庭は名家でもお金持ちでもなく、植物にたとえるなら痩せた土地で私は育ちました。
しかし、両親からは、環境が悪くても、華やかでなくても、置かれた場所でしっかりと根を張って一生懸命に生きることを受け継ぎました。
私が道端で咲く草花に惹かれるのは、そんな背景があるのかもしれません。
■「置かれた場所で咲く」という生き方
思い出すのは、ある英語の詩――私は日本語訳したことがあります。
Bloom where God has planted you.
(神があなたを植えた場所で咲きなさい)

神様があなたを
植えて下さった場所で咲きなさい。
諦めるのではなく、
むしろ人生のベストを尽くしなさい、
そして花のように咲きなさい。
自分が置かれた厳しい環境を嘆くのではなく、その与えられた場所でベストを尽くして生きる美しさを歌った詩です。
この詩は、環境の厳しさに翻弄され、傷つきながらも懸命に生きるすべての人へのエールだと思うのです。
過酷な人生を生きる人は、望んでいない環境でも、そこで精一杯に根を張り、咲こうとする草花の姿から、静かな励ましを得るのです。
■過酷な人生でも誇りをもって生きていこう
私たちは、「なんでこんな人生なんだろう」「もっと別の場所に生まれたかった」と感じることがありますよね。
でも、外来種の草花は、過酷な環境で育ち、疎まれ、時には駆逐されても、たくましく適応して、根を張り花を咲かせます。
その姿は、私たちに「今おかれた場所でベストを尽くして生きなさい」と無言で教えてくれるのです。
これらの草花のように、誰に評価されなくても、自分のペースで、自分の色で咲いていけばいい。
環境がどんなに悪くても、与えられた人生の中で、今できることをして、自分だけの花を咲かせること。口で言うほど簡単ではありません……。

でも、外来種の草花から、今いる場所で今できるベストを尽くすことを学びたいですね。
(生きづらい時、過酷な環境でも咲く外来種の草花に学ぼう!:村川久夢)

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