<「何かが足りない!」と思ったことは?>
毎日の仕事や生活には満足しているけれど、心のどこかで「自分はこれでいいのだろうか?」と思ったことはありませんか? 金銭や名声などの見返りがなくとも、一生を通じて究めたいと思えることは何でしょう?
以前の私は、いつも「特に問題なく生活できるけれど、何かが足りない!」と感じ、生きづらい思いに悩んでいました。
今日は、金銭や名声などの見返りがなくとも、一生を通じて究めたいと思える仕事や作品、つまり「ライフワーク」について考えます。ライフワークは、情熱が湧き出る幸せの根源とも言われています。
「私のライフワークは何かな?」と考え、私と一緒に自分のライフワークを見つける一歩を踏み出しましょう。
<そもそもライフワークって何?>
そもそも、ライフワークとは何でしょう? ライフワークという言葉には、「天職」や「生涯をかけた作品」という意味がありますが、私はこう考えています。「ライフワークとは、自分の心から湧き出る情熱に導かれるもの」だと。
たとえば、マンガ家・手塚治虫さんの「ライフワーク」は『火の鳥』でした。手塚さんは、テーマ「生きること、死ぬことの意味は何か」を問うこの作品を、活動を始めた初期から晩年まで描き続けたのです。
もっと身近な私の例をお話しましょう。私は幼い頃から「~しなさい」「~してはいけません」という制限のなかで育ちました。心を制限される苦しみ。また、心の制限を少しずつ外して自由になった喜び。一歩一歩、夢を叶えた達成感を伝えたいという気持ちが、作家活動という私のライフワークを決定しました。
ライフワークに取り組むにつれて、「何かが足りない!何かが違う!」という感覚は次第に薄れて、気持ちが楽になりました。夢を自覚して、前進する達成感は私に充実感を与えているのです。まさにライフワークは、情熱が湧き出る幸せの根源だったのです。
<ライフワークを見つける第一歩>
喜びや情熱を生み出すライフワークを持つことはとても幸せなことです。次にライフワークを見つけるためには、どうすればいいのかを考えましょう。
ライフワークを見つけるためには、自分自身に問いかけることがとても大事です。自分の心を見つめて、自分が本当に望んでいることに目を向けるのです。
でも、「自分の心を見つめる」ことは漠然としているので、次の問いかけに答えることで、自分自身を振り返ってみてください。
*「褒められてうれしかったことはありますか?」
私は小学生の頃から、本を読んだり、空想したりしたことをお話に書くのが大好きでした。いつも学校の図書室に行き、読書したり、お話を書いたりするのをとても楽しみにしていました。
ある時、図書室係の先生に「いつもたくさん本を読んだり、お話を書いたりして、えらいね」と褒めてもらったのです。とてもうれしくて、今もそのことはよく覚えています。
「褒められた経験」→「それはあなたの強みであり、人の役に立つことでもあります」
*「心から楽しかったと思える出来事はありますか?」
『ファーブル昆虫記』で有名なファーブルは、少年の頃から虫の観察が大好きでした。ある女性が、朝、出かける時、ファーブル少年が虫をじっと見ているのを見かけました。女性が用事を終えて、夕方に同じ場所を通りがかると、ファーブル少年はまだ夢中で虫を見ていたそうです。
「楽しかった経験」→「好きなことを通じて、得意な分野や夢中になれるものが見えてきます」
*「挫折してしまった経験はありますか?」
私は読書が大好きで、お話を書くのもずっと好きでした。「作家になって、小説を書くこと」が私の夢でした。
でも、大学を卒業する頃、当時はネットも全然普及していなかったので、発表する場も小説を書く勉強をする場も見つけることができなかったのです。私は生活するために、教師になり、作家になることに挫折したのです。
「挫折した経験」→「その挫折は、あなたが本当に求めているものを示している可能性があります」
自分に問いかけて、「ああ! そうだったのか! 私はこれを望んでいたのだ!」とわかる瞬間は、自分のライフワークに気づく大切な瞬間なのです。
<ライフワークが人生を豊かに!>
「ライフワークを持つことが、人生を豊かにするのはわかったけれど、自分のライフワークと言われてもピンとこない」と感じましたか?
まず、紙と筆記用具を用意しましょう。3つの質問に答えを書き出すことで、あなた自身が気づいていなかった本当の思いに出会えるかもしれません。
1、褒められてうれしかったことはありますか?
2、心から楽しかったと思える出来事はありますか?
3、挫折してしまった経験はありますか?
3つの質問を通じて、自分が何を考え、どう行動したかを振り返ると、自分がどうありたいかのヒントが得られ、それがあなたのライフワークを見つけることにつながるのです。
質問の答えを通じて、自分の好みや得意なことを考えてみましょう。ライフワークにつながること、たとえば、子どもの頃、絵を描くのが好きだった。歌を歌うのが大好きだった等。
ライフワークにつながることを見つけたら、早速行動に移してみましょう。実際にやってみると、「すごく楽しい!」「確かにこれは自分に向いている!」と思えるかもしれません。
手塚治虫さんのライフワーク『火の鳥』やファーブルの『ファーブル昆虫記』をイメージして、「自分にはムリ!」と思わないで下さいね。
小さな一歩でいいのです。ハガキサイズの紙に色鉛筆で絵を描くことから始めてもいいのです。アマチュアの合唱団に入ったり、カラオケグループに参加したりするのでもいいのです。
小さな一歩を踏み出し、あなたのライフワークを見つけられたら、それがあなたの人生を楽しく豊かにしてくれます。
あなたのライフワークを見つけることは、人生に新たな色を添えること。その最初の一歩は、思いのほか小さなものかもしれません。でも、その一歩が、あなたの未来を明るく照らす大きな道標になるのです。
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