心がちょっとつらい時~書き写しで静かな気持ちに~

 

「ちょっとつらいんやけど……」という時、ちょっとしたことなのに、けっこう効果があることを紹介しますね。

 

<『小さいことにくよくよするな』>

まだ、教師だった頃、4月に転勤した学校で、生徒とも同僚とも上手くいかなくて、とてもつらい思いをした時期がありました。

 

その時、『小さいことにくよくよするな』という本を読んで、気持ちが救われたのです。読むだけでなく、心に響いたことばや、「なるほど~」と思った文章に線を引き、ノートに書き写しました。

 

 

 

『小さいことにくよくよするな』を見返すと、こんな文章に線を引いています。

 

悪いところばかりを見ていると、人にやさしく接するという大きな目標を見失ってしまう。(中略)人生の悪いところばかりにとらわれすぎないように、ということ。

 

思いやりは訓練で養うことができる。それには二つの方法があるー意識すること、行動で表すこと。意識するとは、相手に心を開くことを忘れないようにするという意味、自分から相手に心を広げるという意味だ。(『小さいことにくよくよするな』より)

 

<書き写しで静かな気持ちに>

ペンをとって、心に響いた文章をノートに書き写していると、静かな気持ちになれました。気持ちが落ち着くと、学校であった嫌なことを冷静に見られるようになりました。

 

 

心に余裕ができると、反抗的な態度をとる生徒や激しいことばを浴びせる生徒にも、落ち着いて接することができました。文字通り、悪いところばかりを見なくなったのです。すると、少しずつ生徒と人間関係ができて、同僚とも上手くいくようになりました。

 

『小さいことにくよくよするな』の書き写しが終わると、三浦綾子さんのエッセイ集もたくさん読んで、心に響いたことばを書き写しました。また、自分が書き写した文章を読み返すと、「ああ、そうだったのか!」と気づくことがたくさんありました。

 

もし、あなたが、つらい思いをされていたら、こんな方法を試されてはいかがでしょうか。ちょっとしたことですが、けっこう効果がありますよ。

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

  

 

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