【ああ、京都人】川端康成が取材に来た京町家~秦家住宅~

   

街歩きを楽しんでいたら、立派な建物が目に入りました。商家らしく看板や軒行灯も由緒を感じさせます。この建物は京都に多く見られる町屋の形式の一つ表屋造り(おもてやづくり)の「秦家住宅」でした。ある文豪の名作のモデルになったのです!

  

<秦家住宅>

油小路通を散歩していたら、立派な京町家が目に入りました。商家らしく、看板や軒行灯も由緒を感じます。

 

軒行灯

   

 

後で調べたらこの建物は「秦家住宅」でした。「秦家住宅」は、京都に多く見られる町家形式の一つ表屋造り(おもてやづくり)の住宅で、京都市の登録有形文化財でした。

 

 

 

 

【秦家住宅は江戸時代末期、元治元年におきた戦乱による大火で消失後、明治2年(1869)に再建された。18世紀の半ば以降、12代にわたって「太子山奇應丸」の名で、漢方薬を製造、販売されてきた老舗である】(JAPAN GEOGRAPHICより)

 

 

幼い頃、「奇應丸」と言う漢方薬を飲んだことがありました。秦家は「奇應丸」を製造販売されていたのですね。

   

<川端康成『古都』のモデルだった!>

後に京都を舞台にした名作を読んだ時、川端康成著『古都』の商家のモデルになったのが、秦家であったことを知りました。川端康成自身が秦家を訪れて取材しているのです。その時のことが、「川端康成学会」の「会報10号」に書かれていました。

 

 

【この家で生まれ育った秦めぐみさんから、川端康成が訪ねてきたときのことについて、お話を伺った。昭和三六年の九月末か十月初めに川端は京ことばの取材に訪れ、めぐみさんの父と戦争未亡人で実家に帰っていた伯母に会って、二人に話を聞いたという。

その時、康成は、奥庭の降鱒踞(おりつくばい)の石の間に咲くすみれに気付いたそうだ。いつまでも縁側や座敷に座り、庭を眺めていたかったが、めぐみさんの、「冬も是非来てみてください」との言葉を背に、秦家を辞した。】(「川端康成学会会報10号」より)

 

 

 

『古都』の冒頭にはすみれの花が描かれています。川端康成が興味を引かれた秦家の奥庭、降鱒踞(おりつくばい)の石の間に咲くすみれのことが思い浮かびました。

 

<暮らしの息づかいを大切に>

秦家のサイト「京都秦家」に「京都秦家では暮らしの息づかいを大切にその魅力を多くの皆さまと共有しよい形でこの建物を活用できればと考えています」と書かれています。

 

住宅内部も見学させてもらえるようです。また、料理の会なども開催されているようです。

「京都秦家」

 

<玉手箱のようなところ>

由緒ある佇まいに惹かれて写真を撮らせてもらった京町家は、有名な漢方薬を製造販売していた商家で、文豪が名作の舞台にもしていました。

 

「京都は引いても引いても違うカードが出てくる玉手箱のようなところだ」と私の友だちが言っていました。本当にそうだと思います。京都は知れば知るほど、自分がいかに京都を知らないかを感じる深い都市だと実感しました。

 

 

 

 

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