お腹が減るとイライラしますよね。だから私は気分が苛立つ時、ちょっとチョコレートを食べたり、多めにミルクとコーヒーを入れた甘いコーヒーを飲んだりします。すると不思議に気分が落ち着いてきます。こんなふうに食べ物に飢えている時は、比較的簡単に満たせます。
でも、心の飢えはちょっと厄介です。自分の心が飢えていること気づかないことがよくあるのです。心の飢えを満たすためには、どうすればいいのかを考えたのです。
心の飢えを満たそうと、ガツガツと食べて満たそうとしたり、使いもしないのに次々と物を買ったりするのです。でも、本当に飢えているのは心です。物では満たせないのです。なんでわかるかって？ 私も心の飢えを経験したからです。
＜「空虚」と言う文章を書いていた＞
15年くらい前に「空虚」と題して、私はこんな文章を書いています。
「空虚」
だれでも多かれ少なかれ、何かしら自分を表現したい欲求があるのではないかと思う。人によって表現の方法は様々だと思うけれど、「自己表現」したいのだろう。
平均的な女性の寿命が８０歳だとするなら、人生の折り返し点を過ぎて、私はまだ「自己」も「表現の方法」も見つけられず、漠然とした焦りを感じている。
自分で生きる力を持たなかった頃、周囲に押しつけられた生き方が苦痛だった。あの頃は「自己」を持つことすら否定されていた気がする。
その頃、本の世界に逃避することが、私にできる唯一の抵抗であり逃げ場だった。
無力で臆病な自分にジレンマを感じ、退廃的な文学にのめりこんだ時期もあったが、本の中で出会った、自分の運命を力強く切り開く女性に憧れ、「自分の力で生きたい」と強く願った。
なんとか自分で生きるすべを身につけ、それなりに「自分の力」で生きるようになった今、なぜか自分の中に大きな空洞があるような気がする。
生かされていること、 衣食足りて平穏に暮らせることを謙虚に感謝すべきであり、満足すべきであると思いつつ、性懲りもなく、何かを「表現したい」と固執する自分に戸惑いながら、私は空虚感と焦りを感じずにいられないことがある。
＜心が飢えていた＞
あの頃の私はまさしく心が飢えていたのです。自分の心が何を求めているのかすらわからなかったのです。今、この「空虚」と言う文章を読み返すと、「それはあなた！書いて表現することでしょ！ それ以外に何があるの？！」と思います。
「空虚」を書いた頃は、「自分には才能がないから」と書くことを諦めきっていたのです。でも、心は書いて自己表現することを強く求めていたのです。十分にご飯が食べられても、欲しい物を買えても、心が望むものは、全く与えられていなかったのです。心は飢えていたのです！
＜心が満たされるのを感じた＞
私はある日、不思議なカードに出会いました。インナーチャイルドカードです。カードを引いて絵を眺めていると、お話が次々と心に浮かびました。お話を作るのが楽しくて楽しくて心がわくわくしたのでした。
インナーチャイルドカードを使って、自分の心をじっと見つめました。そしてやっと気づいたのです。私は物語を書きたかったのだと。書いて自己表現したかったのだと。
インナーチャイルドカードに深く関われば関わるほど、自分が何をしたかったのかが、ハッキリ見えて来ました。私はブログサイトを立ち上げ、毎日毎日ブログを書くようになりました。ゆっくり穏やかに心が満たされて行くのを感じました。
満たされない何かを感じる時、世間体や見栄、諦めやあらゆる言い訳を取り除いて、自分の心の声に耳を傾けてみましょう。心が何を欲しがっているのかを聞いて、叶えてあげえましょう。
心の飢えは物では満たせないですものね。
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