<自己自慢>
「アタシ、このまえKさんから仕事のオファー受けたのよ。え!Kさんを知らないの?有名な写真家なのよ!どうしてもって頼まれたから、引き受けてあげたの」
「アタシ、今度、パリでも個展をすることになったのよ。ニューヨークでも成功したからさ~」
「アタシ、イケメン君二人からナンパされちゃった。付き合ってくれってうるさくて。まあ、付き合う気はないけれどね~」
「アタシ命のファンがいっぱいいてさ~、今度、観光バスをチャターして、ファンと旅行することになったのよね。ファンサービスも大事にしてあげないとダメだからさ~」
関西人なのに変なイントネーションで関東人気取りの自己自慢の激しい女性がいました。いつ出会っても自分の自慢話をしていました。あなたのまわりにもこんな人いませんか?恐怖の自己自慢女(男)に苛々した経験はありませんか?
私は彼女が大嫌いで、彼女の自己自慢を聞くたびに苛々していたのです。
<文句を言っても心は満たせない>
ところが、他の人は大人だったのでしょうか?「そうなのね~」「すごいね~」と苛立つこともなく、彼女の自慢話をごく普通の表情で聞いていたのでした。苛立ってカリカリしているのは、私だけだったのです。
でも、今はなぜ私だけが苛立っていたのかがわかります。
おかしな例え話ですが、自分がお腹ペコペコな時、誰か他の人がご馳走を自慢しながら美味しそうに食べていたら、反感や妬ましさを感じるでしょう。
でも、自分が自分の好きな物を食べて、満腹だったら、他の人が自慢しながらご馳走を食べていても、反感や妬ましさを感じることはないのです。
自己自慢の激しい彼女に激しく苛立っていた頃、私は自分が打ち込める生きがいや夢を見いだせませんでした。心が飢えていたのです。
だから自信に満ちて、強烈な存在感を放って自分をアピールしていた彼女を、当時の私は妬んで嫌悪していたのでしょう。
でも、自信というご馳走で自分を満たしている人にどんなに腹を立てて文句を言っても、自分の心の飢えは満たされません。自分が心に栄養を与えなくては、心の飢えは満たせませんよね。
<アピール力を認められた>
あれから数年経って、ふと彼女のことを思い出しました。今も彼女を好きにはなれませんが、あの強烈な存在感とアピール力は、すごいと思います。
彼女の自己自慢に苛立っていた頃、私はまだブログも書いていなかったし、自分の本も出版していませんでした。インナーチャイルドカードのこともまだ知らなかったのです。
自分の心を満たすものがなく、自分に全く自信がありませんでした。アピールする個性も全然なかったのです。人生行路大迷走中だったのです。
今から思えば、彼女への激しい苛立ちや嫌悪感は、羨ましさ妬ましさの裏返だったのです。自信のない自分、存在感のない自分に焦っていたのでしょう。
あなたはどうですか?物凄く苛立ったり嫌悪を感じる心の動きの裏側に、羨ましさや妬ましさを感じませんか?
<心の影の部分を見つめる>
その後、私は偶然にインナーチャイルドカードセラピーに出会いました。
自分と向き合って、じっくり自分の心が望むものを見つけたのです。嫉妬心や妬ましさという自分の心の影の部分も見つめることが出来ました。
そこに見えて来たものは「書くことで自己表現して共感を得たい。作家になりたい」という私の本心や夢でした。私は毎日ブログを書くようになりました。また自分と向き合うチャンスをくれたインナーチャイルドカードセラピーのセラピストになり、創始者の国際公認講師にもなりました。
作家として、インナーチャイルドカードセラピストとして、実践を重ねることが、私に自信をくれたのです。
<自慢の裏側にあるもの>
自己自慢の激しい人は、今も好きになれませんが、もう神経を尖らせることはありません。むしろその人から、その強烈な存在感の理由やアピール力の秘密を盗み出そうというくらいの気持ちになりました。
自分の心を満たすものを持った今、冷静に客観的に観察していると、強烈な自己自慢の裏側には、その人の弱さやコンプレックスさえ見えてくるようになったのです。
<心の声に耳を傾ける>
妬ましさに悩む時、妬ましい気持ちの裏側に自分が欲しいものが隠れています。そんな時は、視点を自分の内面に向けてみましょう。自分の心が何を欲しがっているのか、自分の心の声に耳を傾けましょう。
自分を好きなこと楽しいことで満たしてあげると、不思議なことに人があまり気にならなくなり、自己自慢もスルーできるようになります。自己自慢する人に対する苛立ちや妬ましさから解放され、気持ちが楽になるのです。
拙書『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』は、村川久夢が「年だから」「今さら遅いから」など様々な心の制限を外し、他の誰かのためではなく、自分の心が望むことにしたがって生きるようになった軌跡を描きました。私が自分軸で生きられるようになった成長の課程を描いています。詳しくは下記ご案内をご覧下さい。
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