【ああ、京都人】西本願寺伝道院~赤レンガとエキゾチックなドーム型屋根~

西本願寺伝導院

 

西本願寺から正面通を少し歩くと、赤レンガでエキゾチックなドーム型屋根のある建物に出会います。初めて見た時「え~!なんやろ?この建物?!」と興奮しましたが、拝観することは出来ませんでした。本ブログではそのエキゾチックな建物についてお話したいと思います。

 

<変遷を経て本願寺伝道院に>

私が初めてエキゾチックな赤レンガ作りでドーム屋根の建物に出会った時、その建物は「あそか診療所」とガイドブックの地図に書かれているのを見つけることができただけでした。

 

西本願寺のホームページによると、この建物は、もともと1912(明治45)年に、真宗信徒生命保険会社の社屋として建築されたものでした。

 

その後、さまざまな使用者を経た後に本願寺布教研究所となり、昭和33年からは、「あそか診療所」としても用いられ、さらに昭和48年から現名称の「本願寺伝道院」として活用されるようになったようです。

 

伝道院は、油小路通りと正面通りが交差する南東角に位置しています。レンガ造りです。また北面や西面には通りに面して石造柵柱が配されています。

 

石造柵柱

 

1988(昭和63)年に、京都市の指定有形文化財として指定され、2014(平成26)年には、重要文化財に指定されています

 

<伝道院の設計者>

設計者は、1898(明治31)年に、「法隆寺の柱が緩やかに膨らんでいるのは、ギリシャ建物のエンタシスに由来しているものではないか」という「法隆寺建築論」を発表した建築家伊東忠太でした。

 

晩秋の伝道院

 

1902(明治35)年、自らそれを実証するために、アジア横断旅行探訪に向かい、 一説では、その途上で、当時自ら探検隊を率いていた本願寺第22代宗主鏡如上人と出遇われ、それを機縁として、本願寺ゆかりの建物の設計を任されたと伝わっているそうです。

 

中学生のころ、「法隆寺の柱が膨らんでいるのは、ギリシャ建築のエンタシスの影響だ」と習ったことを思い出し、なんだかワクワクしました。

<建物の特徴>

伝道院の外観はレンガ造りで、イスラム風の建築物を思わせるドーム屋根があります。

 

伝道院のドーム型屋根

 

「また内部も、和風意匠の天井に、アール・ヌーヴォーや、セセッションと呼ばれる水平線、垂直線を強調した 幾何学模様を多用するデザイン様式の照明器具を吊るなど、伊東忠太の『建築進化論』を明確に表現した作品であり、日本の近代建築の発展を知るうえでも 貴重な建物であります」とホームページには書かれていました。

   

残念ながら特別公開を除いて、伝道院の内部を見学することは出来ませんが、西本願寺のホームページ「本願寺伝道院修復について(1)」  や「旧真宗信徒生命保険株式会社本館(本願寺伝道院)」(「文化遺産オンライン」) に内部の写真が掲載されています。

  

<強い印象を受けたわけ>

今回、伝道院について調べてみて、「法隆寺建築論」を発表した建築家伊東忠太が、伝道院の設計者であることなどを知りました。初めて伝道院を見た時に受けた強い印象は、そう言ったこととも関係あるのかと思いました。

 

京都駅から徒歩10分少々のところに西本願寺伝道院はあります。内部は見学できませんが、外観を見学するだけでも十分に価値があると思います。

 

※本ブログは「本願寺伝道院修復について(1)」を参考にして書きました。

 

 

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