拙書『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』には、「ちょっと一息」と言うコラムがあり、好評を頂いています。「ちょっと一息(1)」では、西本願寺周辺の京都散策の穴場を紹介しています。
<地元ならではの隠れた名所>
私は京都生まれで京都育ちの京都人ですが、清水寺や金閣寺等の有名観光地には、他府県から友だちが来て、案内して欲しいと言われた時以外は行ったことがありません。
でも、地元の人に愛されている隠れた名所は紹介できます。地元である東西本願寺周辺の地元ならではの隠れた名所やそこにまつわるエピソード等は知っているのです。
<西本願寺伝道院>
正面通と西洞院通の交差点から、正面通を西に進むと、イスラム風のドーム屋根がある西本願寺伝道院があります。
内部は見学出来ませんが、一見の価値があるエキゾチックな美しい建物なのです。伝道院の設計者は伊東忠太です。伊東忠太が伝道院を設計するに至った背景には、壮大な浪漫があるのです。
<西本願寺と水吹き銀杏>
伝道院を過ぎて、堀川通に出ると、西本願寺の美しい瓦屋根が目に入ります。西本願寺御影堂門を入ると、銀杏の大木が参拝者を迎えてくれます。
この銀杏には、本願寺が大火に遭った時、水を吹いて本願寺を火から守ったという伝説があるのです。その伝説から、この銀杏は「水吹き銀杏」と呼ばれています。
<西本願寺唐門>
西本願寺とお隣の興正寺に挟まれた築地塀の小路は北小路です。どこからか新選組の隊士が現れそうな錯覚を覚えるほど雰囲気のある小路なのです。
北小路を西に行くと、桃山様式で豪華な装飾が施された国宝唐門があります。西本願寺の唐門は豪華な装飾をほどこした美しい桃山時代の門で、「国宝の桃山三唐門」(西本願寺唐門、豊国神社唐門、大徳寺唐門)に数えられています。
2018年6月から修復されていましたが、2021年9月に修復作業を終えました。
色鮮やかで豪華絢爛な修復された唐門を見ると、その見事さに日が暮れるのも忘れることから「日暮らし門」と言われる所以が理解できます。
<明治レトロな龍谷大学大宮キャンパス>
唐門を南に行くとガラリと雰囲気が変わり、明治レトロな白亜の洋風建築「龍谷大学大宮キャンパス」が見えて来ます。校舎や正門、赤レンガ作りの門衛所は重要文化財に指定されているのです。
<京都ツウの京都土産>
龍谷大学大宮キャンパスから堀川通に戻ると、堀川通沿いには、西本願寺ゆかりの菓子司「亀屋陸奥」があります。
『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』の1章2項で触れた銘菓「松風」を買うことが出来ます。自分で食べるなら「お徳用」がお勧めです。
「亀屋陸奥」から数件北に行くと京漬物で有名な「西利」があります。伝統的なお漬物からオリジナル漬物までいろいろ販売されています。京都のお漬物は美味しいんですよね。
「西利」から堀川通を北に数分歩くと、西本願寺御用達のお香の老舗「薫玉堂」があります。様々な香木が展示されています。色々な香りの匂い袋や文香(手紙と一緒に香りを送るための小さな匂い袋)等も素敵なお土産になると思います。
みんな京都ツウのお土産だと思いませんか?
私のお気に入りの散策コースです。『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』を片手に、本で描かれた京都の隠れた名所を散策してみませんか?
<村川久夢新著ご案内>
村川久夢ホームページで『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』の1章1項を公開しています。京都で生まれ育った京都人ならではの視点で京都や京都人を描きました。是非、1章1項の無料公開ページをご訪問ください。よろしくお願いします。
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【村川久夢ホームページ】
【村川久夢新著ご案内】
*村川久夢は、京都生まれの京都育ち。一人の京都人の目を通して、京都や京都人について、新著『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』に書きました。観光化されていない日常の京都や地元の人に愛されている京都の穴場、食べ物やお店についても新著に書きました。
『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます』
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