叔母が亡くなりました。92歳の父と年子の妹なので91歳でした。
私が幼い頃、父の二人の妹は近所に住んでいました。叔母二人は私たち姉弟を自分の子どものように可愛がってくれたのです。いとこ達とは兄弟姉妹のようにして育ちました。
亡くなった叔母は善人で優しい人でしたが、頭に浮かんだことを考えなしに口にしてしまうことが多々ありました。叔母が良かれと思ってしたことが、大きなお世話だったりするのです。
いとこが学齢に達した頃、叔母一家が郊外に転居したこともあって、自然に疎遠になっていました。また、叔母のマシンガンのようなオシャベリにウンザリしていたのも事実でした。
叔母の訃報を聞いて、父、弟、私で叔母の通夜に行きました。叔母と最後のお別れをしました。叔母は綺麗にお化粧をしてもらって、眠っているような安らかな顔をしていました。
安らかな叔母の顔を見ると、小さい頃、よく遊んでもらったこと、いろんなところに連れて行ってもらったこと、泊りがけで遊びに行ったこと、好きな料理を作ってもらったこと等、オシャベリだったけれど、優しかった叔母のことが急にいろいろ思い出されました。
叔母の娘(私の従妹)と話していると、ますます叔母の思い出が蘇って来ました。叔母の家に泊りがけで遊びに行った時、叔母が私の好物の親子丼を作ってくれたのです。私が調子にのって食べすぎると、叔母が腹ごなしに散歩に連れてくれました。叔母と歩道橋に行ったことを懐かしく思い出したのでした。
オシャベリが過ぎて人を傷つけてしまう叔母も、親切で優しい叔母も、どちらも叔母です。でも、今は私を可愛がってくれた優しい叔母をしみじみ懐かしく思い出します。
おばちゃん、ありがとう。
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