両毛新聞掲載エッセイ:「人生はそんなに捨てたもんじゃない」(前編)

栃木県足利市で足利の身近な情報をお届けする「両毛新聞」に4日間連載で、私のエッセイ「人生そんなに捨てたもんじゃない」を掲載して頂きました。両毛新聞掲載エッセイ「人生はそんなに捨てたもんじゃない」を前後編に分けて、本ブログに投稿します。今日は前編です。

 

1日目:いい子はしんどかった

 

両毛新聞8月5日「心の病と闘うあなたへ」

 

「この苦しみからどうしたら救われるか誰か教えて欲しい!」と鬱や夫の死に苦しんでいたころ強烈に思いました。

 

「病は気から。結局は弱いからそんな病気になるのよ」「寿命だと思って諦めないと仕方がないよ」等々の私には心ないと思える言葉をかけてくる人も多く、つらい気持ちをわかってもらえなかったのです。私は孤独にも苦しんでいました。

  

「この苦しみから立ち直った人に出会いたい!」とわかってくれる人、希望を与えてくれる人を痛切に求めていました。

 

うつを発病して16年、夫が亡くなって11年経ちました。私は現在、鬱や夫の死から立ち直り、自分の夢に向かって一歩ずつ進めるようになりました。

 

この度、心の病と闘うあなた、愛する人の死に苦しむあなた、人に理解されない孤独に悩むあなた、夢を模索するあなた、人生の半ばで挫折してしまったと感じるあなたに、鬱や夫の死から立ち直った私の経験を役立てて欲しいと思い本記事を寄稿しました。

 

<いい子はしんどかった>

自己紹介が遅れました。私は作家でインナーチャイルドカードセラピストの村川久夢(むらかわくむ)です。

 

私は1961年1月京都市に生まれました。地元の小学校、中学校、高校を卒業し、1983年 大谷大学の英文科を卒業しました。1984年 4月公立中学の英語の教員になりました。

 

苦学して学校の先生になる。一見、親孝行な「いい子」に見えますよね。でも、私はいつも「~であるべき」という世の中の評価を気にして、本心を圧し殺していたのです。いい子でいるのは本当に苦しいことでした。

    

<鬱病と夫の死>

教員生活20年目を迎えた頃、過労とストレスが引き金になって、鬱を発病してしまいました。以後、休職と復職を繰り返すことになってしまいました。

 

信頼できる現在の主治医に出会い、私は順調に回復しました。私は何とか復職することが出来たのでした。ところが、復職して半年経った頃、突然に夫が社員旅行先で死んでしまったのです。まさに青天の霹靂でした。

 

寛解していた私の鬱は一気に悪化しました。悪化した鬱に悩みながの勤務はとても大変でつらく、私はついに翌年の4月に退職せざるを得なくなりました。

 

2日目:やっと自分のしたいことがわかった

両毛新聞8月6日「自分を見つめるセラピーとの出会い」

    

<こんなに真面目に生きて来たのに?!>

「なぜ私なの!? こんなに真面目に一生懸命に生きて来たのに、なぜこんなことが起きるの!?」と怒りさえ覚えました。

 

本当に、胸が焼けるような苦しい経験でした。真面目に一生懸命に働いて鬱になり、一番頼りにしていた夫に先立たれ、苦労して得た教員の職を失い、自分が抜け殻になったように感じました。「私の人生はもう終わった」という虚しさでいっぱいでした。

 

「私の人生は最低最悪だ」と、その時は、思いました。

 

<出会い>

でも、人生捨てたものじゃないんですね。

 

私は2012年 9月ヨガと出会いました。ボロボロになった心と身体をヨガで癒やし、鍛えたのです。私は元気になり気持ちも明るくなりましたが、まだ自分の進むべき道を見つけられずにいました。

 

そんな時、私はカフェで偶然見かけたチラシがキッカケで、タロットから生まれた「インナーチャイルドカード」というものを使う心理セラピー(心理カウンセリング)に出会ったのです。この出会いが、自分の本心を見つめるチャンスをくれました。

 

<自分の心を見つめる>

インナーチャイルドカードには、おとぎ話や童話をもとにした可愛く綺麗な絵が描かれています。インナーチャイルドカードセラピーは、その絵を眺めて感じたことを話し、セラピストと対話することで、自分を見つめるセラピーです。カードを使ったカウンセリングのようなものです。

 

セッション(面談)を初めて受けた時、私はインナーチャイルドカードのキレイで可愛い絵を眺めるだけで、心が癒やされるように感じました。

   

セラピストさんから、カードの印象を書くように言われて、感想を紙に書きました。私が書いたことを読みあげると、セラピストさんが、感想の文章がメルヘンのようでとても素敵だとほめてくれました。

 

このとき、ドキリとしたことを覚えています。私は小さい頃から、物語を書くのが大好きだったのです。口にすることさえ躊躇っていましたが、私は幼い頃からずっと、作家になることを夢見ていたのです。

  

※後編につづく   

  

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