成果は後からついてくる

今日は心療内科の定期診察でした。鬱(現在の診断名は双極性障害2型)は寛解していますが、月に1度、主治医の診察を受け、デイケアに参加しています。デイケアでは、担当スタッフのOさんに面談してもらい、1ヶ月間のことを聞いてもらいます。

 

 

<発病した頃>

今日の面談で、私が鬱を発病した頃の話が出ました。鬱独特の倦怠感、頭痛、睡眠障害(昼夜逆転)に悩まされ、罪悪感や自己嫌悪に苦しみ、人に会うのが怖くて、寝室に籠もっていた頃のことを思い出しました。

 

鬱は一進一退でなかなか良くならず、「いつになったら治るのだろう?!」「なぜ良くならないのだろう?」と焦りでいっぱいでした。鬱に関する本、認知行動療法の本、瞑想の本やCD、前世療法の本、スピリチュアルの本、治りたい一心でいろいろな本を読み漁って、様々な療法を試みました。でも、どれも続かず、焦る気持ちばかりが募りました。

 

そして焦ることに疲れて「どうせ鬱なんて治らない」と諦めてしまったのです。当時の私は、午後3時頃に起き出していました。それが私の「朝」でした。そして寝るのが深夜3時4時、時には日が昇るころに就寝するのが、普通になっていました。本当に不健康な生活でした。

 

 

<朝日を浴びる>

現在の主治医の診察を初めて受けた時、「久夢さん、朝起きたら、すぐに日が沈むような生活は、ダメだよ。起きたらすぐに朝日を浴びるといいよ。そうすると狂った体内時計がリセットされるから」と言われたのです。

 

私はその時、「治ろう」とする気持ちをすっかり失っている自分をとても恥ずかしく感じたことをよく覚えています。「今度こそ治る!鬱を治そう!」と思ったのでした。

 

<昼夜逆転生活の克服>

それから私は毎朝、起きると庭に出て日光を浴びました。目覚めるのが「朝」と言えない時間でも、目覚めると庭に出て、当時育てていた草花に水をやりました。

即効性はありませんでした。でも、目覚めて日の光を浴びて、草花に水をやるのは気持ちが良かったのです。面倒に感じる日もありましたが、起きると日を浴びることをなんとか続けました。薄紙を剥ぐように、自分の中で何かが変わって行くのを感じました。

 

起きたら日の光を浴びる生活を始めたのが4月の初め、3ヶ月経った6月の下旬ごろには、朝と呼べる時間に起きられるようになったのでした。

 

 

<成果は後からついてくる>

昼夜逆転を克服し、デイケアに通所するようになると、私は驚くほど元気になりました。当時、休職中だった私は、主治医やスタッフのサポートで、翌年の4月には無事復職することができました。

 

その後、夫の急逝で再び鬱が悪化した時もありました。部屋に籠もって何ヶ月も死んだように眠った時期もありました。紆余曲折ありました。

  

特に、夫が亡くなった時は「いつになったらこの苦しみから救われるのだろう?!」と物凄く苦しみ焦りました。でも、諦めずに治療を続け、現在に至っています。私は自分でも驚くほど元気になりました。今では、発病する前より活動的です。

 

鬱の治療に限らず、頑張ったら、すぐ成果が欲しいですよね。でも、成果は自分が思うより遅れてやって来るようです。すぐ成果が出ない時、諦めずに続けることが、人を強くするのです。成果は後からついて来るのです。

  

   

【村川久夢ホームページ】

✿村川久夢著『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』✿

  *電子書籍(Amazon Kindle「読み放題」に登録されている方は0円でご購読いただけます。一般価格は550円です)下記ボタンよりお申込み下さい。

*----------*

*村川久夢ホームページトップには、新著『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』に頂いた感想を多数掲載しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA