▶「遠慮の塊」の意味わかりますか?
みなさん、「遠慮の塊(えんりょのかたまり)」が東京では通じなかったんです!

大皿料理などで最後に一つだけ残ってしまった料理を、みんなが遠慮して食べない状況を「遠慮の塊」というのは、ことわざのように日本のどこでも通じると思っていたのです。
東京のイベントに参加した時のことです。打ち上げでちょうど「遠慮の塊」状況がありました。大皿に海老フライが一つ残っていたんです。

私が「この海老フライ『遠慮の塊』やね~」と言うと、みんなが一斉に「それなに?」という表情に!
私が「遠慮の塊」の意味を説明してやっと通じたのです。「遠慮の塊」は関西独特の表現なんですね。
そこで「じゃあ、関東ではなんて言うの?」と聞くと、みんなう~んと考え込んで、「うちの地域では『関東の一つ残し』っていうかな」と東京の友人が教えてくれました。
▶こんなに違う!関西と関東の食べ物の呼び方
考えてみると、関西と関東で言い方が違うものは、けっこうたくさんありますよね。たとえば、食べ物に限定しても。
《こんなに違う!関西と関東の食べ物の呼び方》
関西:関東
①ぐじ:甘鯛
②てっぱい:ぬた
③糸こんにゃく:しらたき
④あて:つまみ
⑤天かす:揚げ玉
①ぐじ:甘鯛(あまだい)
『ぐじ』とは主に関西で使われている呼び名で、甘鯛のこと。
②てっぱい:ぬた
「てっぱい」とは「鉄砲和え」のことを言い、味噌や酢を混ぜたものを魚の切り身や野菜を和えたもの。京都の郷土料理。「ぬた」とは、「沼田(ぬた、ぬまた)」の意味。
③糸こんにゃく:しらたき
「しらたき」は、すりおろしたコンニャク芋を、穴の空いた筒に入れて、押し出される様子が白滝のように見えることから「しらたき」。「糸こんにゃく」と「しらたき」は同じもの。
④あて:つまみ
「あて」の語源は「酒にあてがう料理」で関西の方言。「つまみ」は、つまんで食べられるようなかんたんなものを指す。主に関東地方で使われることば。
⑤天かす:揚げ玉
天ぷらを作る時、油に入れた種から離れた残り物。意図的に作ったものを「揚げ玉」、副産物として作られたものを「天かす」と区別する場合もある。
▶「ぼんさんが屁をこいた」は「だるまさんが転んだ」?
私が子どもの頃にした遊び「ぼんさんが屁をこいて臭かった」は、関東では「だるまさんが転んだ」と言うのですね!

「ぼんさんが屁をこいた」と「だるまさんが転んだ」は、同じ遊びなのに、関東の呼び方の方が、品があるように、私は感じるのですが😅
食べ物でも、「糸こんにゃく」と「しらたき」、「天かす」と「揚げ玉」と関東の呼び方の方が、上品な気がします。
▶ことばの品はどこから?
これはことばの背景にある文化や歴史が影響しているようです。
✅️関東
江戸時代、武家文化が中心だった関東では、ことば遣いが簡潔で洗練されていることが好まれました。
また、東京が日本の首都となり、標準語が確立されていく過程で、より丁寧で普遍的なことばが選ばれたのです。
✅️関西
大阪は商人の都として発展しました。商人文化は、親しみやすく、ユーモアを交えたことば遣いを好む傾向がありました。
そのため、直接的でユーモラスな表現が好まれたのです。
▶方言や地方独特の表現は個性的
「遠慮の塊」が東京で通じなかったことから、ことばが地域によって違うことを実感しました。
私は関西人なので、料理が一つ残って、みんなが遠慮して食べない状況は、「遠慮の塊」が一番しっくりきます。
方言や地方独特の表現は、その地方の歴史や風土を映し出していて、個性豊かだと思います。
あなたの地域では、「遠慮の塊」のような状況をなんと呼びますか? コメントでぜひ教えて下さいね。

(「遠慮の塊」が東京では通じなかった!~関西人の驚き~:村川久夢)

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