【ああ、京都人】三条堀川界隈ぶらぶら歩き~変わらぬ日常の息づかい~

 京都市中京区・三条堀川。世界遺産の二条城が近くにありますが、観光地の華やかさとは少し違う、京都の「ふだんの顔」が残る場所です。

このあたりの雰囲気が好きで、心療内科や美容室の帰りに、よくぶらぶらと歩いています。まっすぐ帰らずに寄り道するのは、地元の人の暮らしに息づく「京都らしさ」を感じられるからです。

 

三条堀川にアーケードのある三条会商店街が見えてきます。たくさんの人が買い物をしていて、この商店街は今どきめずらしく活気がある商店街です。

 

「三条会商店街」(堀川通側の入口)

 

商店街入口近くの果物屋さんは、私のお気に入りで、旬のフルーツを買うことができます。無花果や干し柿など、スーパーではなかなか見かけなくなった果物も売られていて、いつもついたくさん買ってしまいます。

婦人服や子ども服のアウトレット店をのぞくのも楽しみのひとつ。根気よく探すと、「え! これで千円!」と驚くような掘り出し物が! 気軽に着られる服を買えるので重宝しています。

冬場に行くと、商店のガレージのような場所で「すぐき」が売られているんです。上賀茂から売りにこられているようで、すぐきの酸っぱさと塩味が絶妙でとても美味しい。しかも、お漬物屋さんで買うよりずっとリーズナブルです。

川魚のお店、八百屋さん、焼き立てパンのお店、店頭でコロッケなどを揚げている食肉店、オシャレなカフェやインド雑貨などが並び、観光化されていない、商店街の味わいがあります。

 

商店街の中ほどに、朱の鳥居が見えてきます。ここが、祇園祭の神輿が立ち寄る御旅所「八坂神社又旅社」。

 

八坂神社又旅社の鳥居

貞観十一年(869年)、都で疫病が流行した際、神泉苑に祇園社(現在の八坂神社)の神輿を迎えて祈祷を行ったのが、祇園祭の始まりです。又旅社は、その神泉苑の南端に建てられた斎場の地にあり、今も祇園祭の神輿が立ち寄る由緒あるお社です。

実は、この近くのダイエーにセリアがあって、度々、通っていたのですが、この目立つ鳥居にも、奥まった本殿にもまったく気がついていませんでした。

初めて気づいた時、「ここが祇園祭の発祥の場所なんや~!」と思った瞬間、目の前の風景が少し違って見えました。

又旅社本殿

京都では、何気ない通りの奥に、長い歴史が息づいているんですね。

 

三条会商店街を堀川通まで引き返して、少し東へ行くと、「香老舗林龍昇堂」さんがあります。

 

御香の老舗「林龍昇堂」

一時、毎日のように前を通っていた林龍昇堂さんは、なんと天保五年(1834年)創業。江戸時代の終わりごろから、伽羅や沈香などの香り高いお香を扱ってこられた老舗だったのです。

こういうことは京都ではよくあります。

お店のショーウィンドウには、お香づくりの道具があるのです。道具と一緒に「日下恵」と書かれた古い帳簿のようなものが並べられています。

 

御香づくりの道具と「日下恵」

調べてみると、「日下恵」とは「控え」で、お香の調合表でした。原材料の変遷や時代によって変化する調合などが書かれた、とても貴重な記録だとわかりました。

お店に近づくと、上品な御香の香りが漂っています。林龍昇堂さんも京都の「香の文化」を継承されているのですね。

 

三条通り沿いにある「三条更科」さん。木の引き戸に見える開き戸を開けると、店内は昭和生まれの私には、とても懐かしい佇まいで、初めて来た時は、写真を何枚も撮ってしまいました。

三条更科

竹の床几(しょうぎ)や岡持ち、三和土(たたき)の床、冬場はクラシカルな石油ストーブが暖房器具です。

 

岡持ちや竹の床几と三和土の床

 

初めて来た時、メニューを見て、「え! このお値段で大丈夫なん?」と思うほど低価格なんです。

 

のっぺいうどん

 

写真は「のっぺいうどん」です。「『のっぺいうどん』ってなに?」と思われましたか? うどんに、甘く煮た椎茸、蒲鉾、湯葉や麩などの具材を載せて、あんかけの汁をかけたうどんです。薬味はおろし生姜で、とても温まります。

三条更科さんは、「麺やダシにこだわり抜いた老舗」ではなく、食べると思わず「ああ~おかあちゃんのうどんもこんな味やったなぁ~」と懐かしい気持ちになるお味なんです。

いつ行っても、「この店、大丈夫かな? いつまでもあってほしいな〜」と思います。最近は、老舗で人気もあったのに、閉店情報をよく目にするので、三条更科さんのようなお店が続いてくれていると、ほっとします。


三条更科さん、閉店されてないか気になって調べてみたら、2025年の口コミがありました。行ってみようかなと思われる方は、お店にお電話して確認されると安心です。

電話番号:075-221-2776

 

三条堀川界隈を歩くと、静に伝統を守っている風景に出会います。華やかではないけれど、地元の人の暮らしが感じられてほっとするのです。

今でも活気がある商店街、昭和の雰囲気のままのうどん屋さん、実は江戸末期から続く御香のお店、そんな「変わらない日常」こそが、京都らしさかもしれないと思いました。

 

活気がある商店街

 

昭和の雰囲気そのままのうどん屋

江戸時代から続く御香の店

 

二条城を見学された後、堀川通をちょっと南に足を伸ばすと、京都の日常が感じられる界隈があります。演出されていない、観光化されていない、京都を味わってみませんか?

 (【ああ、京都人】三条堀川界隈ぶらぶら歩き~変わらぬ日常の息づかい~:村川久夢)


 

 

 


『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』

村川久夢は京都生まれの京都育ち。一人の京都人の目を通して、京都や京都人について、拙書『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』に書きました。

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