先日、超必死な時に使う「必死のパッチ」という関西独特の表現から、東京の若い友人に、「パッチ」がなにかを説明するのに一苦労でした。
私は昭和36年生まれで、男性の冬場の下着としてごく普通に「パッチ」ということばを使っていました。
しかし、東京の30代の友人は、ステテコも股引も通じず、最終的に「スボン下」ということばで説明し、やっと「ああ、レギンスのことね」と通じました。
ことばは時代と共に変化していくものなので、世代間の違いは興味深かったです。
▶「パッチ」がなぜ通じにくいのか?
東京の30代の友人に「パッチ」「ステテコ」「股引」が通じず、「レギンス」でやっと理解された話は、現代のことばの変化をよく表していると思います。
「パッチ」の語源については、韓国語の「パジ(바지)」(ズボン、ボトムス)が由来ではないかという説が有力です。
昭和の時代に関西では、男性が防寒のためにズボンの下に履く下着を「パッチ」と呼ぶのが一般的でした。

関西地方は、特に戦前は朝鮮半島から多くの人々が日本へ渡ってきました。大阪は日本最大の工業都市として発展し、安価な労働力を求めていました。
そのような関係から、大阪には朝鮮半島から渡ってきた人々が集住するようになったのです。
こういった背景もあり、関西では防寒のためにズボンの下に履く下着を「パッチ」と呼ぶのが定着したのでしょう。
一方、関東では、同じものを「股引(ももひき)」や「ズボン下(ズボンした)」と呼ぶのが一般的でした。
「ズボン下」は、その名の通り「ズボンの下に履くもの」として、非常に分かりやすい表現ですよね。
▶若い世代には関西でもパッチは通じないかも
「レギンス」は西洋から入ってきたことばで、男女問わず使われるタイトなボトムスの総称として、現代の若い世代に広く浸透しています。
おそらく関西でも若い世代には、「必死のパッチ」も「パッチ」そのものも通じにくくなっていると思います。

▶ステテコはオシャレな女性の部屋着に
「パッチ」とならぶ男性用下着「ステテコ」は、もとは夏場に汗とり用のズボンの下として、また部屋着として男性に使われていました。
うちの父も夏場になると、下はステテコ、上はUネックの肌シャツが定番でした。
そして、なぜか、この定番のおっちゃんスタイル、夏だというのに毛糸の腹巻きをしている人もけっこういたのです。この腹巻きにタバコやライター、財布などを入れていました。ポケット代わりだったのでしょうか?
最近は、女性向けのカラフルで可愛い柄のステテコがたくさん販売されていて、サラッとした肌触りは、暑い時期に快適な部屋着として人気があるのも頷けます。
実は、私もステテコの愛用者で、今も深いピンク地にハイビスカス柄のステテコを履いています。ステテコはクレープ地を使っているので、涼しい肌触りなんです。

ひと昔前の「おじさんが夏に履くズボン下・部屋着」というイメージから、すっかり変わりましたね。ファッションアイテムとして進化していることに、私も驚いています。
このように最近は、女性用のおしゃれなステテコも増え、若者向けにもリバイバルされていますが、一般的には「ステテコ」も通じにくい場合があるようです。
▶ことばは社会の変遷を映し出す鏡
文化やことばは、人々が行き交い、交流する中で広がるのですね。
戦前から多くの朝鮮半島出身者が居住し、生活を営んでいた大阪では、彼らのことばや文化が日本語と混じり合い、「パッチ」のような独特の言い回しとして残ったのかもしれません。
男性の防寒下着が「股引」「ズボン下」「パッチ」から男女問わない「レギンス」に変わり、男性用夏場下着であった「ステテコ」は、今では女性のオシャレな部屋着として使われるようになりました。
性別や年齢を問わず、心地よいものを身につけるようになったのですね。
昔ながらのことばが使われなくなり、新しいことばに置き換わっていく現象は、多くの地域で見られます。
「パッチ」という一つのことばから、ことばの変遷、日本の文化やライフスタイル、流行がどう変わってきたかが理解できました。
ことばは、社会の変遷を映し出す鏡なのですね。あなたの周りでは、どんなことばが時代の変化を物語っていますか?
(「パッチ」ってなに?~ことばは社会の変遷を映し出す鏡:村川久夢)

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