「諦める」は「明らかに見る」––未練や執着に苦しむ時に思い出してほしい

 

「諦める」ということばから、あなたはどんな印象を受けますか?

 

 

私はあまりよい印象を持っていませんでした。「諦める」を否定した、「諦めずに頑張る」「簡単に諦めない」という表現の方が気持ちにピッタリきました。

 

でも、「諦める」は、「明らかに見る」ことで「諦観」のもとになった仏教用語なんです。

 

あるエピソードがあり、「諦める」つまり「明らかに見る」ことで、未練を断ち切れることを知りました。

 

老眼で細かい文字などが見にくくなって久しいのですが、最初に買った老眼鏡のフレームがとても気に入っていました。

 

 

シルバーブルーでオシャレなクレージュのフレームは、かけるとなんだか自分がインテリっぽくなったような気さえしました✨️

 

お気に入りすぎて、何枚も自撮りしたこともあります😀

 

でも、私の老眼はどんどん進み、最初の老眼鏡は度がゆるくて合わなくなってしまったのです。

 

その後、父が老眼鏡を新しくするのに付き添ったメガネ屋さんで、2つ目の老眼鏡を作り、それも合わなくなったので、チェーン店の大きな眼鏡屋さんで3つ目を作りました。

 

老眼鏡を新しくするたびに、「最初の老眼鏡のフレームのレンズだけ替えてもらえないかな……」と思いながら実現しませんでした。

 

今は自分の目に合った3つ目の老眼鏡を愛用していて、シルバーブルーの老眼鏡はリビングのテーブルの上に放置状態なんです。

 

リビングを片づけた時、使わなくなったものをいろいろ処分しました。でも、まったく使っていないのに、シルバーブルーの老眼鏡は処分できませんでした。

 

「レンズを替えたら、またオシャレな老眼鏡になる」と未練だったのです。

 

今度こそレンズを入れ替えて復活させようと思い、レンズ交換だけでもしてくれるメガネ屋さんを探しました。

 

レンズだけでも交換してくれるメガネ屋さんで見てもらうと、ネジが固まっていて、レンズを替えられない状態だというのです。

 

あんなにオシャレで素敵だと思っていたのに、お店の明るいライトのもとで見ると、ずいぶん古ぼけていました。考えてみると、買ってから10年以上経っています。

 

お気に入りの老眼鏡は、手を尽くしても復活できない事実を目の当たりにしたのです。「明らかに見た」んですね。そうして、やっとシルバーブルーの老眼鏡を「諦め」ました。

 

そのお店で新しいオシャレなフレームを見て回り、シルバーブルーとは全然違うタイプのメガネを新調したのです。

 

 

「諦める」は、何かを断念したり、仕方がないと受け入れたりすること。しようとしていたことを、無理なことだと悟ってやめるときに使われますよね。

 

冒頭に書いたように、この「諦める」は本来仏教用語で「諦観」と書き、「明らかに見る」がその語源でした。「明らかに見る」がだんだんと「諦める」になったのです。

 

明らかに見る

 

シルバーブルーの老眼鏡が復活できない事実を明らかに見て「復活」を諦めた時、未練や執着を断ち切れない人を「諦める」のにも、この「明らかに見る」ことが必要なのだと妙に実感したのでした。

 

手放せる

 

手を尽くしてもダメなんだと「明らかに見る」ことで、未練や執着を手放すことができるのですね。

 

勇気を出して明らかに見る

 

もし、あなたが何かを「手放せない……」と悩んでいるなら、勇気を出して「明らかに見る」ことを試してみませんか?

 

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢

 

 

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