いちばん素敵なクリスマスプレゼントはなに?~『賢者の贈り物』を読んで~

 

クリスマスが近づくと、愛する人への贈り物をあれこれ考える時間も増えますね。あなたにとって、いちばん大切なクリスマスプレゼントとは何でしょうか? そんな問いにぴったりの物語を紹介します。

 

 

あなたはオー・ヘンリーの『賢者の贈り物』をご存知ですか? 私はクリスマスになると、この物語を思い出します。クリスマスプレゼントのお話です。

 

まずは、この愛すべき物語の概要をご紹介します。そして、あなたにとっていちばん素敵なクリスマスプレゼントとは何かを考えて下さいね。きっと大切な気づきがあると思います。

 

 



主人公は、愛し合う若く貧しい夫婦のジムとデラです。ジムもデラも貧しくて、クリスマスプレゼントを用意することができません。

 

長く美しい髪が自慢の妻デラは、髪を切って売り、夫ジムの宝物である金時計に合う金鎖を買います。

 

一方、ジムはデラの美しい髪を飾る櫛を買うために金時計を売ってしまうのです。

 

お互いに相手の喜ぶ顔を期待して、プレゼントを交換した二人は……

 

 

👇️全文はこちら👇️

【『賢者の贈り物』 オー・ヘンリー作 結城浩訳】 


 

 

子どもの頃、初めてこのお話を読んだ時、私は悲しくて泣いてしまいました。

 

 

大人になった今は、愛する夫を喜ばせたい、愛する妻を喜ばせたい、二人の気持ちは理解出来るのですが……。

 

でも、もしあなたがデラだったら、夫が大事にしている金時計を売って自分に櫛の髪飾りを買ってきてくれたら素直に喜べますか?

 

 

もし、あなたがジムだったら、妻が自慢にしている髪を売って買った金鎖を喜んで使えますか?

 

 

貧しくとも愛し合っているジムとデラには、特別な物なんて必要なかったはずです。ただ一緒にクリスマスを過ごすこと、それ自体が何よりの贈り物ではなかったでしょうか。

 

 

改めて『賢者の贈り物』を読んで、私はそう思いました。

 

オー・ヘンリーは、この物語をこんなふうに締めくくっています。そのことばには、ただ物を贈るだけでない「贈り物の本当の意味」が込められています。

 



【東方の賢者は、ご存知のように、賢い人たちでした-すばらしく賢い人たちだったんです-飼葉桶の中にいる御子に贈り物を運んできたのです。 東方の賢者がクリスマスプレゼントを贈るという習慣を考え出したのですね。

 

 

彼らは賢明な人たちでしたから、もちろん贈り物も賢明なものでした。 たぶん贈り物がだぶったりしたときには、別の品と交換をすることができる特典もあったでしょうね。

 

さて、わたくしはこれまで、つたないながらも、 アパートに住む二人の愚かな子供たちに起こった、平凡な物語をお話してまいりました。 二人は愚かなことに、家の最もすばらしい宝物を互いのために台無しにしてしまったのです。

 

しかしながら、今日の賢者たちへの最後の言葉として、こう言わせていただきましょう。贈り物をするすべての人の中で、この二人が最も賢明だったのです。

 

贈り物をやりとりするすべての人の中で、この二人のような人たちこそ、最も賢い人たちなのです。

 

世界中のどこであっても、このような人たちが最高の賢者なのです。彼らこそ、本当の、東方の賢者なのです。 (『賢者の贈り物』 オー・ヘンリー作 結城浩訳)】


 

あなたはジムとデラの物語を読んで、愛する人にどんなクリスマスプレゼントを贈りたいと思いましたか?  『賢者の贈り物』を読んで、そんなことを考えてみてくださいね。

 

 

ジムとデラの物語、『賢者の贈り物』をクリスマスプレゼントとして、私からあなたに贈りたいと思います。

 

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

 

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