どんなにつらい経験でもキラキラ光るものがある!––挫折のなかの宝物

 

散歩をしていると、晩秋の眩しい光りに照らされ桜の葉が舞い落ちて来ました。道端のたくさんの落ち葉を見て、生徒たちと落ち葉掃きをしたことを思い出しました。

 

 

 

中学の教師だったころ、私は、よく美化委員会の担当になりました。校門前の桜が、落葉するこの時期になると、美化委員会指導の私は、お昼休みに当番の美化委員の生徒と竹箒を持って、落ち葉掃きをしたものでした。

   

 

生徒も私もお昼休みは、ゆっくりしたいのが本音でしたが、昼食後に清々しい外の空気を吸って、晩秋の光りに照らされながらの、落ち葉掃きも悪くありませんでした。

 

 

お昼休み、落ち葉掃きに来た生徒たちは、「美化委員会は人使いが荒いな~」と口ではいいながら、どこか楽しそうな表情を浮かべていました。

 

 

竹箒を見ると、なぜかまたがりたがる女子がいるのです。「そのホウキは飛ばないよ~」と言うと、彼女は照れ笑いをしながら、ホウキから足をおろしました。教室から校門広場に出てきた男子は、元気よく走り回るのです。

 

 

落ち葉掃きを始めると、「昨日のドラマ見た?」「部活の先輩がカッコよすぎる~!」「今日の弁当は肉で美味かった! 気持ちのよい空気のせいなのか、教室から離れた開放感なのか、いろいろな話を、生徒は楽しそうにしていました。

 

美化委員の生徒たちは、いろいろ文句を言っても、いつもテキパキと活動していたのです。そんな生徒たちといると、私も和やかな気持ちになったものでした。

 

 

私は美化委員会活動で、美化委員の生徒が「やらされている」という感覚ではなく、「綺麗な環境で学習できるように、生徒自身で美化活動に取り組む」という目的と誇りを持ってほしいと思っていました。

 

 

クリーンキャンペーンなどのキャンペーンがある時は、事前に美化委員長と目的を話し合い、美化委員会では委員会が、目的を提案し話し合いました。

 

「美化委員会だより」や校内放送を通じて、キャンペーンの目的を全校生徒に伝えました。用具の準備や片付けも、美化委員が主体的に取り組んでいました。

 

美化委員は大変ですが、彼らが積極的に行動してくれたので、全校生徒で取り組むクリーンキャンペーンなども比較的スムーズにできたのです。

 

清掃終了後は、美化委員全員が参加した感想を書き、翌日、クリーンキャンペーンについての「美化委員会だより」を発行しました。

 

いつもは配布物を読まない生徒たちも、「美化委員会だより」は、美化委員自身もクラスの友だちも熱心に読んでいたのです。

 

このような日常活動があるので、美化委員は自覚も誇りもあり、落ち葉掃きでも「美化委員会は人使いが荒いな~」と言いながら、ことばとは裏腹にテキパキ動いてくれるのです。

 

 

落ち葉掃きも、生徒たちはいつものように文句を言いつつも、一生懸命に掃除してくれたのです。結果として校門周辺がきれいになり、達成感を味わえる活動でした。

 

 

しかし、学校という組織には、その裏で予想外の摩擦がありました。実はこの活動で、美化委員の生徒たちは楽しく活発に取り組んでいました。

 

しかし、管理用務員の方々の間で意見が割れ、それが他の先生方の間にも波及して、さまざまなクレームや意見が飛び交いました。意見の食い違いから、まるで私にすべての責任があるかのように感じることもありました。

 

 

落葉の季節が過ぎて、落ち葉掃き当番が終了になると、最初に落ち葉掃き当番の話をした時は、散々文句を言った生徒なのに、「あ~やっと、これで終わりや~!」と言いながらも、その表情は寂しげでした。

 

「落ち葉掃き活動記念として、これをあげるわ」」と言って、私が綺麗に色づいた落ち葉をあげると、「そんなん、いらんわ~」と言いながらも、すぐには捨てず、虫が食った穴から、空を眺めたり、軸をもって回したりしていました。

 

あの頃を振り返ると、美化委員会活動を通して、おとなしい優等生だった委員長は活動の中心として行動することで、自分から動き、みんなをまとめてくれる存在に成長しました。各委員も「綺麗な環境で学習できるように活動しているのだ!」という自負を持つようになったのです。

 

美化委員長

 

生徒たちが、活動を楽しんでいる笑顔や成長が私の救いであり、やり甲斐でした。

 

 

学校と言う組織にどうしても馴染めず、鬱を患い、ドロップアウトしてしまった私ですが、生徒と一緒に過ごしたことは、落ち葉掃きのようなさりげない一コマも懐かしく思い出します。

 

 

どんなにつらい経験でも時間が経ち、距離ができ、視点が変わると、つらい経験の中にキラキラ光る大切な思い出を見つけられるようです。

 

 

 

 

散歩中に見た落ち葉が、輝くひとときを思い出させてくれました。誇りをもって主体的に取り組んだ経験が、彼らのその後に役立っていると信じています。

 

 

 

 

きらめく思い出がささやかでも、それが未来を生きる力になってくれるのです。あなたもぜひ、そんな輝きを見つけてみませんか?

 

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

 

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