認知症だった父の幸せな人違い––共に老いる意外なパートナーとは?

 

 

 

「認知症にだけはなりたくない」と、物忘れなどの老化現象が顕著になる60代の誰もが思うことではないでしょうか?

 

私も60代になってから、「人の名前が出てこない」「同じことを何度も言ってしまう」「いま何をやろうとしていたのか忘れてしまう」などの老化現象を日々、経験しています。「認知症かしら……」と不安になることもあるのです。あなたも思い当たることがありませんか?

 

高齢者専門の精神科医和田秀樹さんは、認知症を過度に恐れることが脳の大敵だと述べています。実際、私も父を見守る中で、この考えがどれほど大切かを実感しました。

 

96歳で亡くなった父は、認知症が進んでいましたが、施設でスタッフや他の入所者によくしてもらい、穏やかに毎日を過ごしていました。

 

認知症を共に老いるパートナーとして捉え、朗らかで愛される高齢者として、人生を締めくくるのも悪くないですね。認知症を老化現象の一つとして受け入れることで、穏やかに生きられるのです。

 

 

 

  

私の父は、施設に入るまで、デイサービスや訪問リハビリを利用しながら、自宅で暮らしていました。私は父の認知症が進むのを身近で見てきました。

 

90代になって認知症が進んだ頃、父は訪問リハビリに来られた若い先生を妹と勘違いしたことがありました。「Tちゃんが見舞いに来てくれたんや~!」と父はとてもうれしそうでした。Tちゃんは、前年に91歳で亡くなった、父と一番、仲が良かった妹です。

 

 

 

 

先生が父を「Kさん」と名字で呼ぶと、「Kさんなんて、他人行儀で水くさい。『にいちゃん』と呼び」と言ったのです。

 

リハビリの前は、前かがみで足取りもおぼつかなかったのに、訪問リハビリの先生を妹だと思いこんで、喜んでリハビリした後は、姿勢も良くなって、表情もイキイキしました。

 

 

訪問リハビリの先生を妹だと思いこんでうれしそうな父を見て、妹が亡くなったことをしっかり理解して落ち込んでいるより、認知症で人違いをしている方が、父は幸せかも知れないと思ったのです。

 

 

和田秀樹さんは「認知症を恐れすぎること自体が、脳の老化を進めてしまう」と指摘しています。

 

私自身も認知症の父を見守って来ましたが、父の認知症が進んだ結果、父は今後の不安を手放すことになったのです。不安から解放された父は、幼い少年のように無邪気で可愛いおじいさんになっていくのを身近で見ていました。

 

父は弟や私と一緒に話をしている時や食事をしている時、心から楽しそうな顔をしていました。間違い探しパズルをすることや、新聞を読むことも好きでした。

 

 

 

 

例えば、家族が積極的に話しかけるだけでも、認知症の人にとっては脳を刺激する良い機会になります。

 

認知症は、ただ恐れるものではなく、私たちが受け入れ、共に生き、新しい視点を教えてくれる存在です。「老い」を自然に受け入れながら、日々の小さな楽しみを大切にしていきませんか?

 

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

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