
父が、今朝、入所先の施設で亡くなりました。施設のスタッフのお話では、苦しまず、静かに息を引き取ったそうです。父は眠っているような、穏やかな顔をしています。96歳でした。
一昨日、父の入所先の施設から連絡がありました。昨日、施設の主治医やスタッフの方から終末期の医療や介護について説明を受けました。父にはできるだけ苦しまず、自然な形で人生の最期を迎えてほしいという家族の希望を伝えたばかりでした。
今朝、施設から連絡があり、危険な状態だということで、弟と二人、慌てて施設に向かいました。施設に到着すると、父は息を引き取った後で、スタッフの方に体を拭いてもらっているところでした。父は苦しまず、静かに息を引き取ったと聞きました。父は眠っているような穏やかな表情をしていました。
医師の死亡確認、死亡診断書の作成、葬儀社との連絡など、事務的な手続きがありました。最後に一旦、父を自宅に連れて帰り、翌日、葬儀社のホールに移すことになりました。
その後、葬儀社の搬送係が来られるまで、3時間ほど、施設の父の部屋で、父と二人で過ごしました。その間、施設のスタッフの方が、何人も父にお別れを言いに来て下さったのです。みなさん涙を浮かべて、父の死を悼んで下さいました。父は、本当に施設のみなさんに良くしてもらったのです。
父が圧迫骨折で入院し、その後、4年間、自宅で介護していました。父の認知症が進み、自宅介護の限界を感じ、施設に入所することになったのです。当時、父を施設に預けることに、抵抗がありました。
でも、今日は「この施設でお世話になって良かったな」と実感しました。施設のみなさんは、家族のように、いえ、家族以上に父を大切に介護して下さったのです。みなさんの誠実で温かい介護は、父を送る私たち家族の心を慰めてくれました。
「親の介護は子どもがすべき」のような「べき思考」は、介護される方もする方も、苦しめるだけだと思いました。明日は、父の通夜、明後日は告別式です。

<関連記事>
*村川久夢著『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』1章無料公開中
*----------*
【村川久夢ホームページ】
*拙書『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』には、父が70歳で立命館大学に入学し、「夢を叶えるのに年齢は関係ないのだ」ということを行動で示してくれたことを書いています。
✿村川久夢著『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』✿

新著『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』は、村川久夢が「年だから」「今さら遅いから」など様々な心の制限を外し、他の誰かのためではなく、自分の心が望むことにしたがって生きるようになった軌跡を描きました。私が自分軸で生きられるようになった成長の課程を描いています。
*電子書籍(Amazon Kindle「読み放題」に登録されている方は0円でご購読いただけます。一般価格は550円です)下記ボタンよりお申込み下さい。
*紙の本は、880円(送料180円)です。下記ボタンよりお申込み下さい。
*----------*
*村川久夢ホームページトップには、新著『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』に頂いた感想を多数掲載しています。