静かな気持ちで覚悟ができた

一緒に暮らしていた頃の父と久夢(そっくりでしょ?)

 

 施設から「施設の主治医がお父さんの今後のことで、ご家族と相談したいと言っている」と連絡があった。父の状態が悪いようだ。

   

連絡を受けて、弟と二人で施設に出かけた。主治医は他の入所者の診察中だったので、父の部屋で待つことになった。父がいるフロアーに行くと、父は食堂ホールで、車椅子に座って、居眠っていたので驚いた。管だらけで、寝ている父を想像していたからだ。

   

しかし、施設のスタッフさんの話では、父は、食事は勿論のこと、水さえ飲み込めなくなっているのだ。脱水症状を防ぐために、点滴をしているけれど、血管が細くなり点滴を続けるのも難しくなっている。

    

部屋に戻って、ベッドに横になっている父の足をさすると、骨と皮だけになっているのがわかった。肩をさすると肩の骨がハッキリわかった。ぽっちゃり体型だった父が、すっかり痩せてしまっていた。

   

他の入所者の診察を終えた主治医から終末期の治療について説明を受けた。父にはできるだけ苦しまず、自然な形で人生の最期を迎えてほしいという家族の希望を伝えた。

   

「ついに来たか……」と思った。

  

受け入れられなくて、ジタバタしていたけれど、やっと受け入れられたのか、覚悟ができた。ジタバタしていた時よりも、静かな気持ちになれた。

 

穏やかで優しい父。私が鬱で寝てばかりいた時も、何ひとつ非難がましいことを言わず、適度な距離を置いて見守ってくれた父。認知症が進んで幼い少年のようになった父。今は、父が苦しまないことを祈るばかりだ。

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

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