明日ありと思ふ心のあだ桜

　

　

　

＜親鸞聖人の歌＞

桜の季節になると、親鸞聖人のこの歌をいつも思い出します。10数年前の春、ある快晴の日の出来事です。その日、近所の公園の桜が満開でした。「近所やし、桜は明日見に行ったらええわ～」と思い、私は満開の桜を見るのを翌日に延ばしました。

ところが、その日の夜に雨が・・・。

親鸞聖人の歌の通りになりました。桜は華やかで美しいけれど、「無常」ですよね。

　

＜目の前にあるものが明日もあるとは限らない＞

下の画像は10数年前の公園の桜です。枝が通りに張り出して、向かい側の小学校の桜とアーチになっていました。私のお気に入りのスポットでした。

　

ところが、人間の都合で、通りに張り出した枝は、無残に切り落とされました。今では桜のアーチは、幻のアーチになりました…。

　

今、目の前にあるものが、明日もあるとは限らないのですね。いろいろなことがあったからか、桜の季節になると、親鸞聖人の歌を思い出し無常を感じるようになりました。「明日ありと思う心の仇桜　夜半に嵐の吹かぬものかは」今年は、この歌の意味が、身に迫るように感じます。

　

　

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