【鬱を癒やす】薄紙をはぐように

 

「薄紙をはぐように」ということばがあります。例えば「薄紙をはぐように、病気がよくなっていく」のように使います。


病状が日ごとに、少しずつ快方に向かっていく様子をたとえて、「薄紙をはぐ(はがす)よう」と言います。地道だけれど着実な回復を感じさせる表現です。


私は今、薄紙をはぐように回復しているのを感じます。


昨年7月に愛猫2匹が死んでしまったときは、激しいだるさや胃痛に悩まされました。心療内科を受診して、目立った症状は治りましたが、だるさがいつまでものこり、焦りを感じていたのです。


朝から晩まで眠ってばかりでした。


でも、前回の診察で自分が少し回復しているのを感じました。それまでは診察を終えると、しんどくて、すぐに家に帰って、横になっていました。でも、前回の診察では、診察後デイケアルームに言って、おしゃべりをしたりして、少し過ごすことができたのです。


毎日眠ってばかりのように思えていましたが、薄紙をはぐように、少しずつですが良くなっていたのですね。

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわ くむ)

 

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