【ああ、京都人】「畑菜(はたけな)」~京都の伝統野菜~

「畑菜(はたけな)とお揚げさんの炊いたん」

 

京都の伝統野菜は九条ネギ、聖護院かぶら、賀茂なす等が有名ですが、何気なく食べていた青菜「畑菜(はたけな)」も京都の伝統野菜でした。からし和えにしたり、お揚げさんと炊いたりして美味しく頂いている京都の伝統野菜「畑菜」について調べて書いたブログです。

 

<京都で伝統野菜が多い理由>

京の都は海から遠く、海産物の入手が困難だったので、食生活の中心は野菜でした。

 

また、千年以上前から都として栄え、全国から献上品としての野菜が集まってきました。これらの野菜が京都の気候や風土、土壌と水によって育まれ、農家の技術で改良されてきたのが京都の伝統野菜の始まりだと言われています。

 

<伝統野菜「畑菜(はたけな)」>

「畑菜(はたけな)」はアブラナの一種で、京都で採油向けに古くから栽培されてきた在来種のアブラナが食用に改良され、春先の青菜として食べられるようになったもののようです。

     

「畑菜(はたけな)」は古くは江戸時代にはすでに作られていたとされ、現在京都の伝統野菜の1つとして認定されています。(「畑菜(はたけな)の旬の時期と産地や選び方と保存方法」より)

   

「畑菜(はたけな)」

   

 

<なぜ初午に畑菜?>

京都では2月の初午(はつうま)の日に「畑菜」をからし和えなどにして食べるという風習があります。

   

初午(はつうま)の日は「伏見稲荷大社の神が降りた日」とされ、大祭が催されます。2022年の初午は2月10日(木)です。

   

初午には、全国的にはいなりずしを食べたりしますが、京都ではなぜ初午に畑菜なのでしょうか?次のような説を見つけました。

   

【稲荷大神を祀った「秦 伊侶具(はた の いろぐ)」と「畑(はたけ)菜」の語呂合わせ、そして稲荷大社のシンボルである狐の大好物とされる「油揚げ」を一緒に食べると縁起が良いとされることから。(「畑菜について知ってほしい!」より)】

   

いろいろな説があると思います。ご存知だったら教えて下さいね。

  

<先人の知恵>

初午に「畑菜」を食べる由来はさておき、一年で一番寒くなる時期の畑菜は、霜にあたって甘くなり栄養価が高くてまさに旬です。

 

私は子どもの頃、青菜全般に好きではありませんでしたが、最近はお揚げさんを軽く焼いて、茹でた「畑菜」と和えた「畑菜のからし和え」や「お揚げさんと畑菜の炊いたん」が美味しいと思うようになりました。

 

京都の先人は、青菜が美味しい時期の「畑菜」と植物性たんぱく質が豊富なお揚げさんを、語呂合わせも楽しみながら食べて来たのでしょうね。

 

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢

 

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