「ねばならない」と自分を責めてしまう時にすべきこと

　

　

「ねばならない思考」はとても怖いです。心をがんじがらめにし、心が本当に求めていることを見失わせてしまうからです。

　

＜「ねばならない」で自分を責めた＞

「ねばならない思考」で自分を責めたてていた頃よく思いました。

　

「仕事が出来なければならない」「誰からも好かれなくてはならない」「気が利かなくてはいけない」「仕事と家事を両立させなければならない」「いつも頑張っていなければならない」

　

＜「ねばならない」の裏側にあるもの＞

でも「ねばならない」は、出来ていないこと、やりたくないことの裏返しだったのです。

　

仕事が出来ないからと自分を責め、好かれていないと自分を責め、気が利かないと自分を責め、仕事と家事を両立できないと自分を責め、いつも頑張れない自分を責め、いつもいつも自分で自分を責め続けていたのです。

　

あれもこれもと自分を責め立てていたのでした。そして、ついに心が疲れ切って、私は鬱病になってしまいました。

　

　

＜休んでも心が休まらなかった＞

ボロボロに疲れ切って、家に引きこもりました。家の中にいても、電話やドアフォンの音が怖くて、寝室に閉じこもってしまったのです。人に会うのがとても怖かったのでした。

　

全く動けず、私は、死んだように朝も昼も夜も眠り続けました。そして、そんな自分をまた責めたのです。自分を責める刃は、何よりも鋭かったのです！身体は、ベッドで休んでいても、心は全然休まりませんでした。

　

＜自分が一番自分を責めていた＞

当時は、父と二人暮らしでした。高齢の父が、私の世話をしてくれたのです。父に申し訳なくて、自分を情けなく思いました。

　

そんな私に、父がこう言ったのです。「眠たかったら寝たいだけ寝たらええで。寝られへんより寝られる方が、ええんと違うか？」

　

私は父の言葉にものすごくホッとしました。父の言葉は、自分を責める刃に緊張して疲れきっていた心を温かく優しく包んでくれたのでした。

　

考えてみると、私は他の誰よりも自分を受け入れていなかったのです。自分を責めてばかりいたのでした。

　

＜今は休むのが自分の仕事＞

それ以来、「心が疲れ切っているなら、心が元気になって動き出すまで、休むのが自分の仕事なのだ」と思って休養したのです。その頃は、そう思わないと心を休めることができませんでした。

　

そんな生活が半年近く続きましたが、「起きて少し何かしよう」と思える時は来たのでした！

　

　

＜自然に意欲が湧くのを待つ＞

今は、別人のように元気になりましたが、「ねばならない」と思う時は、そう思わないといられない自分をしっかり見つめます。「無理をしていないか？」「疲れていないか？」「自分を責めていないか？」と自分に問いかけます。

　

出来なくて、疲れ切っている時に、「～ねばならない！」と頑張ってみても空回りして、苦しいだけです。

　

「ねばならない」と感じた時は、思い切って休んでみましょう。心が自然に「やってみよう」と思えるまで。大丈夫！心は必ずまた動き出します！

　

　

　

　

　　

　

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