
現在、私の鬱は寛解していますが、この夏は、愛猫たちを失ったことが引き金になって、鬱症状に苦しみました。このブログでは、鬱を患っても元気になる秘訣について、書きたいと思います。
<地獄の苦しみ>
2004年に、心療内科で鬱だと診断された時、私の鬱はかなり進んでいました。極度の倦怠感、食欲不振、頭痛、吐き気等、鬱の身体症状に、私は悩まされていました。
すべての感情が無くなり、その頃楽しみに見ていたドラマが、全く面白くないように感じ、好きな音楽が騒音に聞こえ、何を食べても味がしませんでした。地獄だと思えるほど苦しかったです。
あの頃の私に出来たことは、薬を飲んで、ひたすら眠ることでした。

「いつになったら良くなるんですか?」と診察のたびに医師に尋ねました。焦っていたのですね。
でも、薬を飲んで休息したおかげで、少しずつ、つらい症状が回復しているのを感じました。3ヶ月くらい経つと、急性期の症状はかなり軽減されたのでした。
<昼夜逆転生活から立ち直る>
急性期の苦しみは緩和されたものの、鬱は一進一退でなかなか回復しませんでした。
でも、昼夜逆転生活から抜け出せると、私は劇的に元気になれたのでした。

とはいえ、経験された方はご存知だと思いますが、昼夜逆転から抜け出すのは、本当に大変なのですよね。私が昼夜逆転生活から抜け出せたキッカケは、「朝日を浴びると狂った体内時計がリセットされる」と知ったことでした。「朝日を浴びる」と一口に言いますが、毎日実践するのは大変です。そこで起きたらすぐに、家にあった鉢植えの花に水をやることにしたのです。
最初はとても朝とは呼べない時間に起きて、花に水をやっていました。午後3時とか(汗)それでも、花に水をやったり、花殻を摘んだりしながら、花の世話をするのが楽しみになり、朝日を浴びることが、自然に日課になったのでした。

少しずつ早く起きられるようになり、2ヶ月くらいかかりましたが、昼夜逆転生活から立ち直ることができまし。
<復職できた!>
睡眠障害が改善されると、かなり元気になれました。そこで、心療内科のデイケアに参加できるようになったのです。デイケアでは、絵手紙を描いたり、お習字をしたり、お菓子を作ったり、手芸をしたり、体操をしたりする、いろいろなプログラムが用意されていました。
私は絵手紙と手芸が楽しみで、せっせとデイケアに通うようになりました。

7時半頃には起きて、着替えて、お弁当を作り、バスに乗って、デイケアに通うようになりました。少しずつ生活にリズムができ、私は順調に回復しました。そして、無事に復職できたのでした。

<過程に楽しみを見つける>
今年の夏、鬱症状が現れた時、しんどかったですが、私は焦りませんでした。心療内科を受診して、じっくり休養し、鬱症状が落ち着くのを待ちました。症状が落ち着くと、絵を描いたり、手芸をしたり、好きな作業をして、達成感や意欲が戻ってくるのを待ちました。


抽象的な大目標、例えば「鬱克服!」を掲げて、苦行のように実践しても続きません。目標や計画を持っていることは大切ですが、過程に楽しみを見つけないと、目標は達成できないのです。
この経験があったので、この夏、鬱症状に見舞われても、こじらせることなく、無事に回復しました。鬱になっても元気になる秘訣は、結果を焦らず、今の自分にできることをする、そして、今の自分にできることの中に、楽しみを見つけることに尽きるのです。

【村川久夢ホームページ】
<『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』>
*『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』では、私が鬱から立ち直った経験も詳しく描いています。
新著『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』は、村川久夢が「年だから」「今さら遅いから」など様々な心の制限を外し、他の誰かのためではなく、自分の心が望むことにしたがって生きるようになった軌跡を描きました。私が自分軸で生きられるようになった成長の課程を描いています。

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