「この猫は必死で生きようと闘っているんです!」~共に闘う~

  

ピユが、餌を食べなくなって、骨と皮だけに痩せ細り、鳴き声を出す力すら失っていた時、ピユが少しだけ牛乳を飲んだ。喉が乾いていたのか、音を立てて。

 

ピユは、ミルクやアイスクリームが大好物だったことを思い出し、獣医さんにそのことを話した。

 

「猫に人間の食べ物を与えるのは、良くないけれど、ピユちゃんは、もう先が長くないと思うので、欲しがるものを、あげたらどうですか……」と獣医さんが言われた。

   

牛乳を飲んだピユは、下痢をして、しんどそうだったので、私は牛乳やアイスクリームをあげるのは、やめた。動物病院で治療を受けさせること自体が、ピユを苦しめているのではないかと、私は悩んだ。

 

翌日、動物病院に行くと、違う獣医さんがピユを診察して下さった。再度、ピユが餌を食べないけれど、牛乳を飲んだことを話して、ミルクやアイスクリームが好きなことを話した。

 

「この子は今、必死で生きようとしているんです。闘っているんです。好きだからと言って、安易に人間の食べ物を与えるのは、どうかと思います」と言われた。

 

「この子は今、必死で生きようとしているんです。闘っているんです」という獣医さんのことばに、私はハッとした。

 

「牛乳を飲んだのなら、猫ミルクをあげてみたらどうですか?」と獣医さんに勧められ、私は、ピユに猫ミルクをあげることにした。自力では飲まないので、1.2mlシリンジで飲ませた。

 

ピユは、喉を鳴らして、猫ミルクを飲んだ。50gほどだが、体重も増えた。次に担当して下さった獣医さんは、液体の総合栄養食を勧めて下さったのだ。ピユは猫ミルクより、液体総合栄養食が気に入り、シリンジを1.5mlから5mlのシリンジに代えたほどだ。

 

2時間ごとに5mlシリンジで3回、強制給餌。ピユはトイレまで行く元気がないので、オシッコをあちこちにもらす。正直、大変だ。でも、ピユと一緒に闘っているような気持ちなのだ。

 

ピユは、毎日、動物病院通いだが、だいぶ元気になって、体重は2.2kgまで回復した。あの時、諦めてしまわず、生きようと懸命に闘っているピユと、一緒に闘うことを決心して良かったと、心から思う。

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

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