江戸時代の庶民は「おやつ」に何を食べていたの?

 

江戸初期は、朝食・夕食の二食でした。当時、八つ時に「おやつ」を食べていました。「おやつ」に何を食べていたかを書きました。

 

<食事は二食だった>

「けんずい」(間食・おやつ) という京ことばについて書いた時、江戸の元禄時代までは、一日の食事は二食だったと知りました。江戸初期は、昼食をとる習慣がありませんでした。

 

でも、やはりお腹がすきます。そのため、朝と昼の間、ちょうど八つ時(やつどき)に「小昼(こびる)」「間水(けんずい)」と称する軽食をとる習慣がありました。それが「おやつ」の語源だと言われています。

 

<二食から三食へ>

一日三回食事をするようになったのは元禄時代になってからです。三食になった理由は二つあります。

    

 

 <二食から三食になった理由>

1)日本史上最大の火災といわれる明暦の大火で焼け野原になった江戸の街を再建するために、大工や職人などが江戸に集まりました。二食では体がもたない彼らが、昼にもご飯を食べ、それが広まったというもの。

 

2)菜種油が安く手に入るようになり、それを使った行灯で人々の活動時間が増えたから。それまで行灯の油は魚油でにおいがひどく、部屋中がすすけてしまったのです。なので、明るいうちに仕事をし、暗くなったら寝るという生活を皆が送っていたそうです。菜種油を使った行灯の普及で、起きている時間が長くなったのです。それで、食事も三回とる習慣がついたというのです。

 

 

<庶民に人気があったおやつ>

さて、それでは江戸庶民はおやつに何を食べていたのでしょうか? 砂糖が貴重だった時代、「饅頭」や「飴」などは高級品で、庶民の間では「焼き芋」「かりん糖」「芋ようかん」「せんべい」「だんご」などが親しまれていました。

 

 

 

私は江戸時代の庶民が「かりんとう」を好んで食べていたと知って、意外でした。「え? お砂糖は貴重品と違ったの?」と思ったのです。

 

 

砂糖は、17世紀から18世紀初頭にかけて福建省から琉球・奄美に黒砂糖の製法が伝わりました。また、八代将軍吉宗が砂糖の製造を奨励したことにより、四国などで砂糖が作られるようになったのです。それで甘いおやつが庶民の口にも入るようになりました。

 

 

私はこのブログを書いていて、江戸時代の庶民が「かりんとう」をおやつに食べていたのが、意外でした。おやつについて調べてみて、食習慣の変遷や、貴重だった砂糖が庶民に普及していく様子などがわかって、興味深かったです。

 

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

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