夫が亡くなった後、弟が同居するようになるまで、私は父と二人で10年ほど暮らしました。打ちひしがれていた私を支えてくれたのは父でした。
<親も兄弟もついている>
父は私が教師であることを自慢にしていました。でも、私は夫の死後、鬱が悪化して、勤務できなくなり、辞職しました。父に辞めたことを報告したら、怒るだろうと思って、私は辞めたことを言い出せずにいました。
私が恐る恐る辞めたことを父に告げると、父は気の毒なほど落胆した表情になりました。でも、すぐにこう言ってくれたのです。
「辞めたかったら、辞めたらいいんやで。親も兄弟もついているし、何も心配せんでもええで」
10年以上経った今でも、父のことばを思い出すと、胸が熱くなり、涙がこぼれそうになります。
<無条件の愛>
当時、私の鬱はかなり酷く、私は一日中、寝てばかりいました。夜中に起き出して、父が買っておいてくれたお菓子を食べ散らかして、後片付けもしませんでした。
「お父ちゃん、ごめんな……」
「欲しいもんや食べたいもんがあったら、なんでも言いや」
と言うだけで、ひとことも非難がましいことは言いませんでした。適度な距離を置いて、私を支えてくれたのです。父の無条件の愛のおかげで、私はだんだん元気になりました。父とコントのような会話を交わしながら、お互いに好きなことをして楽しく暮らしたのでした。
<信じるばかり>
父は4年前、90歳の時に骨折して寝たきりになり、入院しました。家族は「このまま寝たきりになるだろうな……」と悲観していました。
ところが、父自身は「ワシは90歳やけれど、100歳の人から見たら、10歳も若い!また、歩けるようになる」と言って、本当に歩けるようになりました。
父は誤嚥性肺炎で楽観できる状況ではありません。でも、肺炎になる前は、元気で、食欲旺盛でした。父は94歳で今でも長生きですが、家族は父が元気になってくれることを信じるばかりです。
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