先日、カフェに居たら、「お姑さんは、いい人やったけれど、それでも私は耐えて耐えて辛抱したよ。今の若い人やったら、きっと耐えられないわ～」と同年代か、ちょっと年上の女性が言っているのが聞こえた。私は「今でも『今の若い人は』って言う人がいるのだ！」と思って驚いた。
＜嫁姑の苦労＞
でもよく考えると、私は姑と同居したことはなく、年に数回、夫の実家に帰る時に会うだけだった。姑は一緒に暮らしたら大変だろうけれど、温厚な人柄で年に数回会うにはお互いに何の問題もなかった。
夫の家族が温厚な人ばかりなのを良いことに、私は夫の実家では、持参した本ばかり読んでいた。姑にも兄嫁にも良くしてもらって嫁姑の苦労をしたことがない。
＜理解されない苦労＞
姑は温厚な人だったけれど、一緒に生活するとなると話は別だ。同居していた兄嫁は大変だっただろう。きっとカフェに居た女性も姑との関係で本当に苦労されたのだと思う。
「今の若い人やったら辛抱できない」と言う言葉には、「本当に大変だった」と言う思いと、今の若い人なら辛抱でないだろうけれど、「私は頑張った」と言う思いがあるのだろう。そして、その大変さを理解して評価してくれる人がないのだろう。
＜もし再会したら＞
カフェでたまたま聞いて、なんだか気になっていた言葉「今の若い人は…」。その時は「『今の若い人は…』のようなことを言うように、私はなりたくない」と言うのが正直な気持ちだった。
私に話しかけられたわけではなかったし、もう会うこともないだろうけれど、もしその女性にまた会って、話しかけられたのだったら、
「大変でしたね。本当に頑張られたのですね」と言いたい。
＜「今の若い人は…」と言わない方法＞
「今の若い人は…」と私は思ったことがないし、多分言ってないと思うけれど、もし私が「今の若い人は…」と言いたくなったら、「今の若い人なら我慢できないほど、私は頑張ったのよ！偉いぞ私！」と私が一番に私を認めてあげようと思う。
「今の若い人は…」と言うことばは、自分が理解されず評価されないから出てくる言葉！
自分が自分を理解して認めていたら、若い人に評価されなくても、気にならなくなって、人間関係がずっとスムーズになるはずだ。
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