成人式の振り袖～自分の人生の主人公に！～

　

　　　

＜振り袖か？ヨーロッパ旅行か？＞

私が成人式を迎える年齢になった時、「成人式の振り袖を買うお金でヨーロッパ旅行に行きたい」と言ったら母は烈火の如く怒り、私の申し出を即刻却下しました。

　

そして、母は「いらない」と言う私を無視して、成人式用の振り袖を買ったのです。私は振り袖を着るのも、成人式に行くのも気が進まなかったのですが、母に押し切られた形で渋々振り袖を着て成人式に行ったのでした。

　

「私の意志なんて何一つ認めてくれないのに、なにが成人式や！中身は七五三やんか！」と心は怒りで満ちていました。

　

成人式にはバス会社の新成人のガイドさんたちが、制服姿で颯爽と参加されていました。「あの姿こそ新成人にふさわしい」と思ったことを覚えています。

　

＜精一杯の愛情表現＞

そんな私でしたが、50代も半ばを過ぎた頃、着付けを習う機会がありました。お稽古で訪問着に仕立て直した因縁の振り袖を着てみたのです。

　

　

母が買ってくれた着物や帯、抜かりなく揃えてくれた小物類を見ると、愛情表現が不器用だった母の精一杯の愛を感じました。

　　

＜娘の成人式には振り袖を＞

母が成人を迎えた頃、彼女は家族の生活を支えるために、親元を離れて働いていました。時代のせいもあったと思いますが、成人式にも振り袖にも縁がなかったようです。

　

「娘の成人式には振り袖を！」と思っていたのでしょう。だから振り袖を喜ばない私が、不満でならなかったのです。

　　　　　

　

＜私の意見を尊重して欲しかった＞

母の気持ちはわからなくもないですが、自分の果たせなかった願いを娘で果たそうとすることが、そもそもの間違いなのだと私は思います。私はあの頃の母よりも15歳年上になりました。でも今振り返っても無理やり押し付けられた高価な振り袖は苦痛でした。

　

私はあの頃の母よりも年上になりましたが、今振り返っても無理やり押し付けられた高価な振り袖は苦痛でした。ヨーロッパ旅行に行かせてほしかった。私の気持ちを尊重してほしかった。

　　　

　

成人式の振り袖を見るたびに母と大喧嘩したことを思い出します。

　

＜自分の人生の主人公に！＞

母は15年前に亡くなりました。親の言う通りに生き、自分の人生を歩めなかった母。そんなことを言っている私も数年前まで、親の思い通りの生き方をしていましたが…。

　

でもやっと、私は自分の意志で自分の人生を歩めるようになりました。

　

コロナ禍の中で成人式を迎えられた新成人の皆さんも、自分の意志で人生を生きて下さい。人はみな自分の人生の主人公なのですから。

　

　　

　

＊－－－－－－－－－－＊

【村川久夢ホームページ】

【村川久夢新著ご案内】

＊－－－－－－－－－－＊

✿心の制限を外す講座✿

心の制限を外せば、いろいろなことにチャレンジして、人生を楽しめるのです。「心の制限の正体とは何か？どうして心の制限を外すか？心の制限を外せばどんなことが起こるのか？」を9通のメールに込めた「心の制限を外す無料メール講座」を是非お読み下さい。

　　　　　

＊－－－－－－－－－－＊

✿村川久夢インナーチャイルドカードセラピーご案内✿

「村川久夢インナーチャイルドカードセラピー」は、インナーチャイルドカードを使って、あなたの心の奥底にある夢や希望を明確にし、恐れや不安を整理し解決するサポートをします。本心がわからなくなった時、自分の心を見つめ直し整理したくなった時、どうぞ相談にいらして下さい。

　

＊－－－－－－－－－－＊

＊村川久夢ホームページトップには、新著『50歳から夢を追いかけてもいい５つの理由』に頂いた感想を多数掲載しています。