【鬱の克服】苦しんだけれど鬱になってよかった

 

私は鬱に苦しんだことがあります。死んでしまいたくなるような苦しみでした。でも、諦めずに治療を続けると、薄紙を剥ぐように少しずつよくなり、今では寛解して、元気にしています。そして今は、鬱を経験したからこそわかる、喜びを感じるようになったのです。人生の質が高まったのを感じています。

    

<当然の日課だと思っていたこと>

鬱を患って、それまで当然の日課としてしていたことが、本当は大変なことだったのだと痛感することが本当にたくさんありました。

 

鬱が酷かった頃は、目が覚めてベッドから出るのにまず一苦労でした。ベッドでスマホをいじったり、なんとか起き上がっては、また横になり、また落ち着かなくて起き上がる。やっと起き上がってベッドから出たものの、元気な時は、当然の日課だった歯磨きや洗面がなかなかできないのです。歯磨きはまだできましたが、顔を洗う気になるまでが大変でした。

 

 

<すべてが億劫だった>

元気な時の朝食は、トーストとカフェオレでした。鬱になってからは、トーストが面倒で焼けなくなりました。牛乳にインスタントコーヒーと砂糖を入れるだけのカフェオレも作れなくなったのです。家族に頼んで、菓子パンとコーヒー牛乳を買って来てもらい、パンをコーヒー牛乳で流し込むようにして食べていました。

 

昼食は、朝食とほとんど変わりなく、菓子パンとコーヒー牛乳でした。買い置きの菓子パンがなくなると、チョコレートとブラックコーヒーが昼食になることもあったのです。夕食は夫や父が買って来てくれたお弁当やお惣菜でした。何を食べても味がよくわかりませんでした。

 

 

<自己嫌悪と罪悪感>

毎日、トイレと食事以外は、ほとんどベッドにいました。朝早くから夜遅くまで働いて疲れている夫に、毎日、お惣菜やコンビニ弁当を買ってもらって食べていました。

 

本当に申し訳なくて、毎日夕方になって、夕食の時間が近づいてくると、強烈な自己嫌悪と罪悪感に苦しめられたものです。

 

 

 

自宅から徒歩2分くらいの場所にコンビニがあり、「昼間に弁当を買って置いてくれよ」と夫に言われても、その頃の私はベッドから出るのすら辛い状態だったのです。申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、徒歩2分のコンビニまで行けませんでした。

 

 

鬱の辛さはいろいろありますが、自己嫌悪と罪悪感は強烈に辛かったです。

 

<身の回りのことができる大事さ>

でも、諦めずに治療した甲斐あって、今はすっかり元気になり、鬱になる前より活動的になりました。

 

 

 

人間が生きていこうとすれば、食べることはもちろんのこと、歯を磨いたり、顔を洗ったり、お風呂に入ったり、身じまいを整えなければなりません。鬱になる前は、そんな生活の基本をすごく軽視していました。鬱で出来なくて四苦八苦したことを元気だったころは、人生の付録のように思っていました。

 

今は、「人が生きるということは、そんな基本的なこと一つとっても、本当に大変なことなんだ」と、つくづく感じます。

 

 

<鬱になって良かった>

「鬱になって良かった」と思うことは思い浮かびませんでした。でも、「当然のように考えていた日課」を元気で毎日果たせることが、どんなに大切なことなのかを、鬱を患って身を持って知ることができました。

 

鬱になって良かったことは、「当然だ!」と思って軽視していたことが、どんなに大事なことかが分かったことなのです。

 

 

「元気ですごせること、

ぐっすり眠れること、

美味しく食べられること、

楽しくて笑えること、

悲しくて泣けること、

やりがいをもって働けること」

   

当然だと思っていたことが、どんなに大事なことなのかを知ることができたのです。 何より諦めずに治療して元気になれました。諦めないことの大事さを実感できました。

 

それらが私が鬱になってよかったと感じることです。

  

 

 

  

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