【父の日に寄せて】93歳になった父への一番のプレゼントとは?

父の日に

 

今日は「父の日」ですね。「母の日」に比べて、少し影が薄いのか、私はよく「父の日」を忘れたものでした。母から「久夢ちゃん、『父の日』のプレゼントを忘れたやろう?お父ちゃんが拗ねてはったで!」と注意された年がよくありました(汗)

 

  

現在93歳になった父は、認知症が進んで、「父の日」など全く意識にありません。お盆もお正月ももう全然関係ないようです。長生きが自慢なので、自分の誕生日は、わかっているようですが、「父の日」のプレゼントのことなど全く気にしていません。でも、父に欲しいものを聞いてみました。

 

「オトーチャン、何か欲しいものあるか?」と私が尋ねると、

「ない」

とあっさりした返事が返って来ました。

 

「何か食べたい物はあるか?」と尋ねるとない」とまたあっさり言われましたが、父は大の甘党で和菓子が大好きなのです。私が3本入りのお団子を買ってくると、父は子どものように嬉しそうな顔をして、「買うて来てくれたんか。おおきに」と言って手を合わすのです。

 

 

父は弟と1本ずつ食べて、残りの私の文も半分食べてしまいました。私が「全部食べてもいいよ」と言ったのですが、「お前が食べ」と言って、父は最後の1玉を私のために残してくれていたのです。

 

認知症が進んで子どものようになった父。本当に穏やかで優しい人なんだなとしみじみ感じます。

 

父の好物はおまんじゅう、

バームクーヘン、

エイセイボーロ、

甘~いミルクコーヒー。

 

一番好きな場所は、

手を伸ばせば欲しいものが何でも届く

自分の部屋の自分の席。

 

父にとってこのごく普通の日常が一番好きなことであり、いつも食べている食べ物が、一番好きな食べ物であり、いつもいる場所が一番好きな場所のようです。93歳の父にとっては、家族と一緒に昨日と同じ今日を生きられることが、何よりのプレゼントなのかも知れないと思いました。

 

考えてみると、父は若い頃から人の世話ばかりしています。聴覚障害のある兄(私の伯父)や妹(私の叔母)、精神疾患のある姉(私の伯母)のことでいろいろ大変だったようです。

 

両親(私の祖父母)、パーキンソン病を患う妻(母)の介護もして見送りました。まだありました。鬱を患った娘の私の面倒も父は看てくれたのでした。

  

 

やっと世話をしてもらう番になったのです。

 

父の日に何か物をプレゼントするとか、美味しいものを食べに行くとか、温泉旅行に行くとかは何もないけれど、オトーチャンが穏やかで幸せに暮らせるように頑張るね。ありがとう、オトーチャン。

  

村川久夢

 

   

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