愛された記憶は生きる力となる

「叶わないとわかっていたら愛を告げる意味はないんですか?いいえ!例え叶わなくとも愛された記憶は、その人の生きる力になるのですよ」ドラマのヒロインが言いました。

 

「愛された記憶は生きる力になる」

というセリフに「なるほどな~」と思いながらドラマを見ていました。

 

 

11年前に亡くなった夫を思いました。「夫は私に愛されたと感じていただろうか?」と疑問に感じました。確かめようにも夫はもうこの世にいません。

 

「私はどうだっただろう?」と夫と暮らした14年間を振り返りました。あの頃、私は一生懸命だったけれど、正論を振り回すところがあり、いつも夫に対して上から目線だったように思います。夫はさぞ辟易したことでしょう。

 

私たちは「愛を告げる」というドラマチックなこととは無縁でした。でも、「愛された記憶」はいろいろあります。

 

私が教師として忙しく働いていた頃、先に帰宅した夫が夕食の準備をして、「おかえり」と出迎えてくれたこと。

 

お互い一日の仕事を終えて、食卓を囲む穏やかなひと時。

 

冷え込む夜、深夜まで仕事をした後、ベッドに潜り込んだ時の夫の温もり。

 

何気ないささやかな一コマ一コマが、思い出されます。夫が亡くなった後、それらの記憶は思い出すのがつらくて、思い出すことを避けていました。

 

 

でも今は、「あれは愛だったのだ」としみじみと感じます。穏やかな優しい愛だったのだと。そして、確かにその愛が、今の私を支えてくれるのだと感じます。

 

   

ドラマのように言葉で愛を告げることはなくとも人を愛することは、自分にも愛した人にも生きる力を与えるのだと感じました。

   

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